orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

40歳を超えたら体力が落ち気力が落ち・・ではない

 

40代になると体力がなくなり気力がなくなり・・みたいな記事を見て恐れおののく30代以下も多いのではなかろうか。心配無用である。当たっていることと外れていることの両方があり、かつ心構えさえあれば問題ない。

まず、体力がなくなる件だが、これは一つ知っておくべきことがある。維持する努力が必要になるのが40代以降だ。重い運動は不要だ。散歩でも趣味で出かけて体を動かすでも何でもいいが、家に閉じこもっているのは良くない。フルリモートワークで家でずっと働き、外にも出ないみたいなことを延々とやってると、絶対に体力がすぐ落ちる。ストーンと落ちる。

例えるなら、水中にいて泳ぎ続けないと沈んでいく感じと似ている。絶えずこぎ続けていないと落ちる。逆に言えばこぎ続けていればいい。体力を維持するぞ、と気合を入れると長続きしない。何か運動することが付帯となっている趣味を作って、それを習慣というか楽しみにすると続く。楽しくなければ続かない。もしくは通勤を運動と捉えることかな。通勤は色々考え事するには良くて、週5は必要ないけどできるだけ会社に行くようにして運動の代わりにしている。

体力が落ちる現象の中で最もたちが悪いのが、慢性的な不調だ。風邪を引いたら寝れば治る的な一時的なものではなく、関節が痛いだの疲れやすいだの、眠りが浅いだので、病院に行くかどうか迷うぐらいの軽い不調が、ずっと続くのである。

気を張っていれば不調も気にならないぐらいだが、かえってリラックスしようとすると不快な感じがズキズキくるので、休まりにくくなる。不調を感じたら、病院に行ってみるのをお勧めする。40代になると病院との距離が縮まる気がするが、それを悪い事とは捉えず、専門家の知識を活用した方が慢性的な不調を速めに改善することができる。それぐらい、自然治癒のようなものが働きにくくなるのが40代だと思う。

だから、仕事の稼働が多くて土日にぐったりして動けなくなる、みたいな状況は40代にとってよろしくない。稼働が多いってったって、それが運動になっていればいいけど、かなりの割合でデスクワークで、座って済むことが多すぎる(少なくとも私は)。その場合、心は疲れていても体は運動しておらず、そして休みは何もしないとしたら、いつ体力を維持する努力をするのだろう。

体力が落ち行くのに仕事の責任ばかりが大きくなるとしたら、これは仕事のパフォーマンスにも影響してしまう。気力で何とかできること自体が40代以降、慢性的な体の衰えにより難しくなっていく。体力が充実しているからこそ、気力が働くのだ。つまりメンテナンス/保守込みで40代以上の能力は発揮されるのであり、それすらもさせない激務は、継続性が担保されていない。労働による搾取、とも言えよう。

このように、40代以降は体力が落ちる、だから気力も働かなくなる、みたいな話は短絡的過ぎるのだ。維持することが前提で能力が最大化するのと、しない場合はすぐに落ちるのと、また慢性的な不調が現れやすいのと。これらのバランスを踏まえながら、リスクを取らないこと。病院との距離を近くし、不調のケアを素早く行い放置しないこと。あとは、食生活含め、生活習慣で無理をしないこと。

30代以下が恐れるほど40代は難しくない。以上のことを頭に入れれば、むしろ活躍はこれから、という年齢でもある。そう、一部の40代が体力が気力がと嘆いているのは、こういうからくりだということを理解しておいてほしい。