orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

他人に注意なんてしないほうが身のため

 

職場でうっかり、勢いに任せて人に注意なんてしようものなら、「わかりました」って言う返答の一方で、意味の分からぬ恨みを買う可能性があるので気を付けよう。注意した本人は、相手のため、と思って言ったと正当化するかもしれないが、結局は自分がスッキリするために言うことの方が多い。言わなければスッキリはしないのだが、それはそれでしばらくしたら忘れてしまうことの方が多い。それより、どうだろう。ダイレクトチャットでこっそり、「もしこんなケースがあったら、こうしてくれるとうれしいな」なんて裏で調整する方がまだいい。できたらいいんだけど・・と遠慮がちに言うのがお勧めだ。

別の方法もある。「みんな、こんなときはこうしてね!」って誰に対する注意かを特定せずに共有する方法だ。決して、誰かの行動を踏まえていることを悟られてはいけない。もっと仕事をしやすくするために。もっと顧客に満足を与えるために、なんて抽象的な話にするともっとよい。

そんなことを言うのも、人は傷つきやすいからだ。私自身も傷つきやすいが氷河期固有の好戦的な性格で、戦いを避けずに生きてきたがそんな方法は現代は通用しない。傷つくと戦うのではなく折れてしまう人もいる。生き残る人だけが残ればいいという世界観はもう、今の時代にはないのだ。戦いをどうしのぐかではなく、戦いがないようにしないといけない。

皆がリスペクトしあい、距離感を適切に保ち、穏やかに過ごせる社会を築くことが大事なのだ。

 

そんな感覚にアップデートして暮らしているので、日々気持ちよく仕事ができているし、周りも心得たものだが、世の中を見渡しているとそんな世界ばかりではない。相変わらず昭和のルールで、怒鳴り散らしたり、懲罰的な注意を受けるような場所もある。日々そういう場所にいると、世界のどこにいてもまだアップデートされていないと思い込んでしまうかもしれないが、そんなことはない。

私が昭和・平成初期にいた、古めかしい世界と比べると随分、社会のかなりの面積がアップデートした。だけれど、全部がそうなったとは思えない。ニュースで聞くひどい企業の内部事情など聴くと、耳を疑ってしまう。おそらくアップデートできていない昭和の頭のままの経営者が力を持ちすぎてしまい、その倫理観が末端まで届いてしまい、かつ何か変えようと抵抗しても強大な権力で握りつぶされてしまうような場所なのだろう。

大昔の職員室ではタバコが吸い放題で窓ガラスがすりガラスのように不透明になったものだが、今や喫煙できる場所自体がかなり制限されてしまっている。同じように、社会も時代の変遷で随分と変わってきている。もし、この場所おかしい、絶対に狂ってる、と思うようなことがあればぜひ、場所を変える努力をすることだ。その場所をより良くしようなんて考えない方がいい。戦って変えられることがまれにあるが、自分自身もかなり傷つくことになるだろう。自分自身は大切にしたほうがいい。