orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

「仕事ができない人」をレベル分けしてみた

 

 

仕事ができない、って人と何度か仕事をしたことがあるけど、レベル感を感じた。全員が一つのくくりにはできない感じがして、できないと思われていた人ができるようになるパターンもあった。もちろんできないまま退場していく方もいた。

5つのレベルに表現してみた。

 

レベル1 言われたことはできるが、遅い

まずは小手調べ。お願いしたことについて、積極的に手を動かすも、思ったタイミングで成果物が出てこない。いろんな理由があるがとにかく遅い。業務への理解不足ならまだいいが、タイピングが遅い、Officeソフトの使い方を理解してない、作業効率が悪い。この辺りは周りのサポートで何とかなる場合もあるが、周りがサポートしないとスピードが出ないのが慢性化すると、周りの負担になることが必至。この状態が常態化すると周りのほうから苦情が出てくるようになる。

 

レベル2 言われたことができない

遅いならまだ待てばいい。できない、まで来ると永遠にできない。できないんですけど、から始まって周りがサポートして出来上がる。これを永遠に繰り返すと、あなた何のためにいるんですか、となる。せっかくフォローしたのに、その方法の学習もせず、記録も残さず。昔教えたよねこれ、と言ってもすいません、すいません、を繰り返す。いや謝るんじゃなくておぼえてほしいんだけど・・。

改善できないと、仕事のレベルを落として、できることだけやらせようという議論になるが、そうなるといよいよ本人は伸びなくなっていく。もともとのできることのレベルが低いので、評価はいつも底を這うような状態となる。

 

レベル3 言われたことと別のことをする

さあここからは、異次元の領域だ。このレベルからはむしろ、ベテランでも範囲に入ってくる。ある程度の基本を現場で知って、あとは自由裁量で目的に沿ってドライブする状況。ほとんどの人の仕事は、役割を与えられてから始まる。目的を伝えていて、そして手段も知っているはずなのに、わけのわからない創意工夫をし出し、周りがアレアレと見ていると、案の定、炎上し出す。

なんで、こんなふうにしたの?、手段も伝えているはずでしょう?、周りで同じようなことをやっている人もいるのに、なぜこんな対応になってるの。聴いたら聴いたで、独自理論を並べ立てるんだけど、結果出てないんだからやめい、と伝える。すいません、と返ってくる。

ところが、まだこの件が再発する。つまり、言っても聞かない。納得したら変えてくれるかと思いきや、納得しない。独りよがりなくせに結果が悪い。

この手の人は手が付けられない。どこかで全部仕事を取り上げ、リカバリーせざるを得なくなる。

 

レベル4 人を巻き込んで迷惑をかける

レベル3まででも、周りには迷惑をかけている。

ただこのレベルに達すると、むしろ人を巻き込むことを半ば確信してやってるんじゃないかという疑念すら漂う。やたら周りに質問するし、打ち合わせに入れようとする。でもそれって、あなたの仕事でしょ、と。いや、上司が判断してもらわないと。経営判断が必要で。私にはスキルがないので手伝ってください。そういう性格なのかわからないが、自分で判断することを嫌い周りを巻き込もうとする。それで結果を出すならいいが、自分自身の軸もなく成長しようとする気概もないので、ただただ整合性の取れない状態となり、まとまらなくなる。まとまらないと遅延する。ミスも多くなる。顧客は、この人じゃ話が通じない、となる。

周りに、高度に迷惑をかける存在となる人である。

 

レベル5 常識を超えてくる

最強のレベル5である。

突然出勤しなくなる。連絡がつかなくなる。できたと報告していたものができていない。質問されていても無視する。期限の約束をしていた件について、平気ですっぽがす。現場ルールを平気で破りしかも報告しない。隠蔽しようとする。

そんな常識知らずな人いないでしょ、とお思いだろう。複数回出会ったことがある。なぜそうしたいかというモチベーションは全く不明で、理解すらしなくてもいいかと思ったぐらい、常識を超えてくる。

テレビを見ていると常識を超えたニュースが日々流れてくるので、ここまでのことすら、普通のことなのかもしれない。

 

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残念ながら、仕事ができない人を発生させないことは、無理である。一定の確率で職場に発生してしまう。レベルが下のうちはまだ教育によって改善可能だと思うが、上に上がるほどリカバリー不能である。職場から出ていってもらわないと周りの被害が大きすぎて収拾がつかないこともある。

今回のレベル1〜5である程度分類ができると思う。一番困るのは、できる人の能力すら侵害してこようとすることだ。そうなる前に、マネジメントとしては「隔離」しないといけない。また教育係にもちゃんとエスカレーションルートを作ってあげて、ダメならダメって言えるようにする必要がある。

採用段階で防ぎたいものだけど、なかなか、人間がどうというのは短期間でわからないものであるから。もし組織の中にこういった状態のメンバーがいた場合、どうするかのシミュレーションだけは欠かさないようにしておきたいものである。