orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

エンジニア、そこまでストイックに生きる必要、ある?

 

世間でエンジニアというと、ITエンジニアだけじゃないでしょ、というツッコミはあるだろうが、ネットの流行に任せて意図的に誤用してみた。ネットって、IT関係者がすごく幅を利かせている場所だと思う。エンジニアという言葉をITでぶんどってしまった。

エンジニア、いやITエンジニアという仕事。おそらく外から見ていると、業務時間中だけではなく仕事が終わった後も、夜や土日もずっと勉強をしていないと生涯勤めあげられないというイメージが強いと思う。

しかも、それだけではなく、食生活や睡眠時間にも気を配り、適切に運動をし、健康にも気を配り続けないといけない、と。

なんてストイックな。

もしかしたら、適切な資産形成を行ったり、世帯を持って子どもを設けたり、家や車を手に入れて文化的な生活を享受して楽しむ心も必要なのかもしれない。友達が数人いて、プライベートでは交流もして、見識を広げなければいけないのかもしれない。親孝行も忘れないように。

それぞれ、できたらいいな、と思うけど、それを義務、のように表現したら息が詰まってしまうのではないかな。

私はITエンジニアとして50手前まで生き残っているし、最近、ここから10年も大丈夫かもなと思い始めたところだけど、基本的に、全くこういったストイックさとは無縁だ。

 

勉強について

20代はした。仕事に行っても知らないことばかりだった。本屋に行って、現場で知ったかぶりをするための本をたくさん読んだ。家に帰って読む時間はなかったので、通勤時間を利用した。

30代以降で明示的に勉強したのは、会社が義務にした高度情報処理試験の合格対策くらい。後は、会社にいる時間に仕事として勉強したのみ。休みは休むもんでしょ。勉強してたら、運動する時間ある?。遊んでリフレッシュする時間ある?。

 

食生活について

たばこはそもそも嫌いだからクリア。

お酒はそのそも苦手だからクリア。

あとの食生活は、速めに結婚して、家に帰るとご飯がある生活基盤ができていたのでクリア。

この節は、速めに結婚して、専業主婦世帯を作ったところが勝ちだったと思う。

 

睡眠時間について

まあ眠ければ寝るし。起きたければ起きる。

眠たくないなら寝れないので、眠気優先。

もし眠れない問題を抱えているなら、いっそのこと睡眠不足の日を作ってみるのも一興。翌日は眠いけどその日はよく眠れる。

他人はどうかしらないけど、「眠たい」は「お腹空いた」くらいの生理現象なので、あんまり意識的にコントロールしようとしなくても、自然に任せればいいんじゃないの?。とは思う。

あんまり困ったことはないかな。

 

運動について

これこそ、意識的に取り組まないといけないと思う。職業は関係ないかも。

特に40代以降の運動不足は命に関わる。体がみるみる衰えていく。

運動は鍛えるものではなく、維持するものだと思う。長いこと、散歩をやっていたけど、最近は競馬場によく足を運ぶようになり、そこでよく歩いている。一回行くたびに10キロぐらい歩くようだ。

運動する動機はなんでもいい。運動すればいい。楽しいことにひもづけないと、長続きしない。適度な運動というぐらいだから、年に一回どっさりやっても意味はなくて、毎週できるくらいのことじゃないと維持しない。

あと、通勤は案外運動になっている。通勤を否定する人がたまにいるけど、家の外に出て電車に乗ったり、階段を上ったり、歩いて会社に行くこと自体が運動となっている。

 

その他

いろいろ、やったほうがいいと言われているライフイベントはある。結婚・子育て・家や車・友人との交流などなど。でも、私はそれらを「義務」にする必要はないと思う。チャンスがあったらやってみればいい、程度で。

仕事で成果を出すためには、単に技術の勉強だけしておけばいい、という単純な話じゃない。仕事には必ず依頼主がいて、依頼主も人間だ。人間と人間の付き合いにおいては、その人の総合力が必要になる。経験をフル導入して思考し、結論が依頼主に対して価値があるかどうか。やたら難しい技術論をこねくりまわしても、全く依頼主に届かないことなんて「ざら」だ。

それより、技術的なレベルとしては平凡でも、依頼主がとても感動し、価値があると思ってくれることがある。なぜそういうことが起こるのか。言葉遣い、レスポンスを返すタイミング、顧客目線で説明するスキル、いわゆるヒューマンスキルがポイントとなるケースがある。

特に、仕事で費やす時間が、人間が起床している時間の結構な割合を占めているので、できるだけこの中で勉強に相応することをやるのが理想だと思っている。

仕事外にまで勉強を持ち込むと、その他のこと、いつやるの?となると思う。

だからこそ、まだ生活の負担が少ない20代には、勉強の比率を上げておくほうが良いと思っている。仕事上の責任も低いわけで。技術力の基礎は20代で固めておく。

 

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結論としては、ネットでたまに言われるほど、ストイックに生きる必要なんて、無いと思う。効率重視。効率を極限にまで高めた上で、あとにできる隙間では、遊ぶも良し、休むも良し。自分が楽しいと思えることを優先して生きるのが最もお勧めする生き方だ。その楽しい気持ちは、普段の仕事にもフィードバックされるから。