orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

職務経歴書で1つだけ改善すると劇的に良くなること

 

採用の現場に短期間ではあるが携わって感じたことは、職務経歴書が全てだということだ。職務経歴書が良ければ書類は通るし、良かったとしても、真実が書けてなければ面接でも面接者をミスリードしてしまう。職務経歴書が「適切」であってはじめて次のステージに進むことができると言っても過言ではない。職務経歴書が適当であっていいのは、リファラルで事前に非公式でコミュニケーションができているか、有名人か、コネぐらいなものだろう。

そして、職務経歴書というのはフォーマットが特に決まっていない。決まっていないが転職サイトが標準的なフォーマットを用意してくれているか、もしくはWebフォームに入力すると自動で作ってくれるというパターンもある。転職に必要な工数も、かなりデジタルで工数削減されるようになっているという印象だが、一工夫加えてもいいのではないかと思う。

職務経歴書について、たくさん書けばいいと言うものじゃない。読む方も大変なのだ。採用するかどうかわからない人を大量に対応しなければいけないとして、余計な情報がたくさん含まれていると採用側もしんどい。必要な情報はほしいけれど、不必要な情報はいらない。じゃあ何が必要で何が不必要なのか。

書類を読む時は、どうやって読むだろうか。

一枚目の、一番上から読むに決まっている。そりゃそうだ。

では、その一枚目の一番上に、一番大事なことを5行くらいで書いたらどうだい?と思う。実はこれは、私が一度切りの転職を10年前に行ったときに、転職エージェントの方から教えてもらったテクニックだ。

端的に言って、いっぱい書いたって全部読まない。本当に採用するかどうかの段でやっと目を通すくらいだ。

であれば、一番目立つ場所に一番伝えたい情報を書いてやれ、と思う。その情報とは何か。

 

・希望するポジション

・志望動機

・自分の強み

 

この3つである。これを自然な文章で200字くらいでまとめて欲しい。もちろん前向きな内容で。普段ツイッターで文章を作っているなら大丈夫だろう。この部分が、採用サイドと合わないならば、絶対にマッチングしない。むしろマッチングしないのに誤解が生まれて採用されてしまうほうが、不幸だ。お互いの希望が一致してこその転職活動である。採用されるのが目的ではなく、採用されたうえで活躍でき、できるだけ長く勤めるよい環境を手に入れることが目的なのだから。

逆に上記を書かないで、たらたらと職務内容を何ページも書いてくる人がいるが、それってどういうことかというと、読み手が強みや、適するポジションを考えなければいけないと言うことにつながる。でもそう考えたところで求職者本人がそれを求めているかがわからないので、面接で聴いてみないといけなくなる。そこで合わないときに、何のために貴重な時間を割いてお互いに面接したのかわけがわからない。

また、年収条件やら福利厚生やらをいきなり上記3つに書くのは頂けない。それこそ、上の3つの条件が一致して初めて、最後にどんな条件にするかを交渉するのがよい順番だ。なぜかというと、とりあえず採用側は採用条件を並べて募集するのだけど、本当に欲しい人材が目の前にいたときに、良い条件を出すときもあるからだ。ここは交渉ごとなので、真っ正直に一枚目の一番上に、交渉条件を提示することなどしなくていい。最後にいい条件を調整すればいい。満足しなければ打ち切ればいいだけだ(※つまり、交渉するなということではなく、うまくやれということ)。

その後に、後は普通の職務経歴を書いていけばいいが、ここもシンプルでいい。くどくどとストーリーまで書く必要はなく、トピックだけにしておき、あとは面接でしゃべればいい。このときにコミュニケーション能力をアピールするのである。

ちなみに、ネガティブ要素は書かないで欲しい。こんな会社には採用してほしくない、とかほんと余計だと思う。実際にそういう記載を見たことがあるので。前向きな気質の方を採用したいと、100人採用担当がいたら100人が思っている。もしこだわりの思いがあるとしても、書類には書かないで欲しいところ。明確に落とす要因を作らないこと。

職務経歴書は、一枚目の一番上が勝負。スマートな職務経歴書で、ぜひ転職活動もスマートに進めて欲しい。