なんでデフレって終わるんだっけ?

 

もう物心ついてからずっと、デフレの世の中しか生きてこなかったのです。

で、突然デフレ終わり、インフレですって言われても全然体も心も付いてこないのですが、なんでこんなにデフレが続いたんでしたっけ?。そしてなんで終わるんでしたっけ?。

今から9年前、日本銀行黒田総裁の講演が残っています。

 

www.boj.or.jp

デフレという言葉は、一般的には「物価が持続的に下落する状態」を指すものと理解されます。日本経済は、90年代後半以降、15年近くにわたってデフレが続いていることになります(図表3)。

この時期の日本経済を振り返ると、90年代後半には、不良債権問題、アジア通貨危機、2000年代に入ってからは、米国のITバブルの崩壊、リーマン・ショック、東日本大震災など、様々なネガティブなショックが襲いました。また、新興国からの安値輸入品の流入、規制緩和に伴い競争が激化する中での企業の低価格戦略、非正規雇用による賃金水準の引き下げといった、物価に対する直接的な下押し要因も数多く存在しました。デフレの原因を特定することは容易ではありませんが、重要なことは、デフレは景気低迷の「結果」であるとともに、それ自体が景気低迷の長期化をもたらす「原因」となったことです。すなわち、15年近くに及ぶデフレのもとで、日本経済には、「物価が上がらない」、あるいは「物価が緩やかに低下する」ことを前提とした体質が定着してしまったと言えます。

 

まとめるとですね、

①様々なネガティブなショック

②新興国からの安値輸入品の流入

③規制緩和に伴い競争が激化する中での企業の低価格戦略

④非正規雇用による賃金水準の引き下げ

そう、よく言われた原因はこの4つです。

ところが「④非正規雇用による賃金水準の引き下げ」は今でも依然として起こっているわけです。だからこれはデフレの原因でも何でもなかったと思います。

日本においては「①様々なネガティブなショック」はコロナ禍しかり、今でも起こり続けています。これもデフレの原因ではなかった。

「③規制緩和に伴い競争が激化する中での企業の低価格戦略」ですが、競争が激化しているのは変わらないにしろ、原価が高くなりすぎて低価格戦略を維持できなくなってきたという側面はあるでしょう。競争を勝ち抜くために低価格にする、という発想自体、やりたくてもやれなくなっている事情。これがデフレを終わらせたというのはわかります。

合わせて、「②新興国からの安値輸入品の流入」が、新興国が成長したことと、新興国でも原料価格が上がっていることで成り立たなくなってきた可能性も感じています。

この前、おっ、と思ったのがこの記事。

 

pc.watch.impress.co.jp

 Xiaomiは、昨今のサプライチェーンのコスト高騰や日本円の為替レートの影響により、現行価格を維持するのは困難だとし、タブレットやスマートウォッチの一部製品の値上げを8月1日より行なうと発表した。

 

日本のデフレの震源地は私は中国だと思っています。中国で生産したたくさんの安くて優れた輸入品が、日本の物価を長い間引き下げた。中国製品を値上げせざるをえなくなったということは、いよいよデフレは終わるのかな、と考えます。値上げの原因は物価高なのか、人件費増なのか、もしくはまた違うのか、色々あるとは思いますが。

日本企業ですら工場を新興国に持ち日本に逆輸入することで、低価格戦略を維持することが可能だったのがそれができなくなった。原因は同じだと思います。

つまり、新興国で作っても、日本国内の物価水準にデフレを起こすほど安値で作れなくなったのが原因か。

インフレの世の中がどんなことになるのか、正直始めての体験なのでよくわからないのは事実です。ただ、社会人になってこのデフレスパイラルの状況は苦しかったので、何が起こるのか注視しつつ、社会が良い方向に行くのを楽しみにしたいと思います。