orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

1 on 1ミーティングで部下の本音がわかると思ったら大間違い

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オフィスに戻ったらやっぱりコミュニケーションの量は格段に増えた。皆の仕事に対する目の色も違ってきた。一緒の時間を一緒の空間で過ごすというのは、グルーヴ感を生み出し、それぞれの仕事にハーモニーが生まれ、達成感が空気になる。

これを別にテレワークでやる意味はないと思っていて、上記が欲しければオフィスでやればいいし、各個人のタスク消化だけで良ければ家でもいいしサテライトオフィスという選択肢も最近はある。

私は、結構長いテレワーク生活のおかげでオフィスの価値を痛感したので、オフィスを活用することに重きを置いているが、一つ気が付いた。1 on 1ミーティングの幻想である。

「1 on 1ミーティングをやると、社員の本音が聞ける」

って言うけど、あれはウソだね。

社員がウソを付くということではない。ホントのことは言わないということだ。確かに上司に何でもかんでも明かしていたら身が持たないのもわかる。そもそも他人同士なんだから、うわべで接すればいいのもわかる。ただ、面白いのは、誰も彼も1 on 1だから本音で発言することなんて、全くやろうとしない。本人たちはうまくかわしていると思うかもしれないが、こちらにはバレバレである。

最近はリスクを取って猛アピールする、なんてことがないのは、何か新しいことを提案すると「やってみなはれ」と言われ、主担当者にされてしまうリスクなのか。1 on 1の機会を作っても誰も無難なことしか言わない。結果、むしろ上司側がしゃべらされてしまう。何かない?気になっていることない?ないかー。

でもさ、多分あるんだよ、知ってる。でも今言うことじゃないんだろうね。変に問題と扱われるほうが面倒だからね。

やっぱり最近は1 on 1より、オフィスで社員間の会話を横で聞いているほうが情報としては有意義なように思ってる。不満が高い社員の会話は聴いていてもどこか物憂げだ。自分には出さない態度でも周りには漏れてしまう。テレワークのときはこの情報がすっぽりなかった。いつのまにか状況がひどくなっていたということも体験した。もしオフィスにいたらもっと早く気が付けただろうな、と思った。

まあ、1 on 1で告白されるような事実というのは、よほどのことだと思う。相当準備して、決意して臨んでいる。多分その時に対処したってほとんどのことが手遅れだと思う。それより、もっと初期の段階で、雰囲気がおかしいな、と気が付くそのタイミングのほうがよっぽど大事で、1 on 1で気づいてしまう上司はよほど感度が低くて手遅れになってから動くタイプか、部下が多すぎて普段は全く接していないからではないか。

1 on 1をやるから本音を引き出せるのではなく、普段の付き合い方が大事なんだろうと思う。仕事上のコミュニケーションだけではなく、休憩時間、チャットやメール、もしくは自分が誰かと話している姿を見て何か思われているかもしれない。いろんな信頼関係の積み重ねが功を奏し、信頼に足る人物と見られて初めて、1 on 1ミーティングが役に立つのであり、それそのもので、どんな社員でも本音を引き出せると思ったら大間違いだ。だから、きっと、1 on 1を制度化している会社で期待する成果が出ていないとしたら、1 on 1に至るまでのプロセスをもっと見直した方が良い。

結局・・・世の中は1 on 1という言葉に過剰に期待し過ぎだ。かっこよく言っても中身はサシで話をすることであり、関係を全く築いていない状態でいきなり差し込んでいっても警戒されるだけ。じゃあ、ということで教育の状況や作業進捗など、ありきたりなことを話をするだけだと、なんでいちいち会議室で報告しなきゃいけないんですか、となる。確かに。密室で話すことでもないよね。

まあ、1 on 1が魔法の杖にはならない。普段の関係性をどう作っていくかの方がよっぽど大事。その上で1 on 1を使う。そういう順番じゃないと、本音なんか話してくれるはずはないよね、ということに気が付いたという話。