orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

在宅勤務を続けたいから転職する、を止める必要はない

f:id:orangeitems:20210923003008j:plain

 

コロナ禍はもう収束すると仮定して。

私自身が在宅勤務とオフィス勤務をこの二年の浮き沈みの中行き来して、結論はもう出ていて、オフィスに帰らないと満足なパフォーマンスは出ないことがわかっています。これは個人的な感想です。

仕事が決まっている、忙しめのときは在宅勤務のほうがむしろ効率がいいときもあります。サボる暇もないからです。自宅の方が作業用PCもリッチなものを使っているし、好きな音楽を流しながら集中すると、良い成果が出ます。タスクをこなす日々、であるならば在宅勤務は悪くない選択です。

一方で、タスクが無くなった時は、在宅勤務は最悪です。暇つぶしの宝庫たる家では、気ままに仕事以外のことにも手が出せます。スマホを持っていれば急に仕事が差しこんでもすぐ反応できますから誰にも気づかれません。在宅勤務は仕事をしているように見せかけてサボることが簡単にできる環境なのです。

このように考えると、オフィスであろうと在宅であろうと、仕事が詰まっている人は在宅勤務を強く推すでしょう。仕事効率がいいし通勤も無い。サボる余裕がないこともアピールの一つです。結果も出ている、だから在宅勤務を続けたいと言う人は確実にいるでしょう。

他方、仕事に波がある人は、仕事の空き時間が生まれた時に、自部署や他部署の人、あるいは別の会社の人と情報交換をして、クリエイティブな思考をし始めることがあります。これは確実に、オフィスが優れています。オフィスの中にたくさんの人がいて、偶発的に不特定多数とコミュニケーションができる。かつオフィスが都心ならば、他の会社との位置も近く、新しいビジネスが生まれやすい仕掛けがあります。

私は、後者です。タスクは超速で片づけて、できるだけ暇したい。

以前は都内で毎日のようにIT系のイベントが開かれていて、たまに出向くとたくさんの人が訪れていました。こんなにオフィスで仕事しない人がいて、会社まわるのかな、と疑問でしたが、きっと、それも仕事の一部だったのでしょう。絶えず目の前のタスクを追いかける人ばかりではない、ということですね。

まぁ例えば、小説家や漫画家って、在宅勤務の極致ですよね。昭和の時代から漫画家は家に籠り、作品を作り続けました。彼らがオフィスに出勤し、自分の机の上で漫画や小説を書き、家に帰宅していたらそりゃもう、通勤がムダだったでしょう。今とてもフィットしていると思う人は、そんな職業と雰囲気が似ているのかもしれません。

このように、仕事の種類やスタイルによって、在宅勤務かオフィス勤務かというのははっきり分かれると思うのです。タスクがたくさんある期間は在宅にし、プロジェクトが落ち着いたらオフィスに戻る。もしくは一週間でメリハリをつけて、週3オフィス週2在宅、などいろんなやり方はあります。どうするかを決めるのは最終的にはリーダーの仕事だと思います。会社の生産性が一番上がり、かつ個人の幸福度も維持できる一番の仕組みは何か。

そこで、ウチの会社/部署は、オフィス勤務だ。戻すぞ。そんな決断をするリーダーがいても自然です。最終的には結果を出さないといけない会社/組織は、いくら個人が在宅勤務を欲していたとしても、オフィスへの回帰を義務化するケースはあります。

その時個人は考えるでしょう。自分の働き方は在宅勤務だ、だから会社を辞めて在宅が許される企業に移ろう。一定の割合で現れます。それは論理的に主張する人もいれば、通勤が嫌/時間が無駄、家が楽、など情緒的な人もいるといると思います。

私の意見としては、そういった在宅主義者に対して、リーダーが妥協するべきではないと思います。きちんと説明は果たした上で、最終的にはリーダーが決断しメンバーは従う。もし従いたくないのであれば、そういう方には淡々と転職して頂くべきだと思います。

逆にオフィス勤務じゃないとイヤだ、という人も現れます。外から自社に、オフィス勤務をしたくて応募してくるかもしれません。組織の方針を明確に打ち出せば、それは在宅ではなくオフィスを好む人だっているのです。

そうやって、会社ごとにいろいろな働き方を行い、個人が選択を主体的に行っていく。そんな最適化こそが、コロナ禍が終わった後に必ず必要になると思っています。

だって、嫌な顔してオフィスに来られても誰もいいことはない。また、オフィスで働きたい人がオフィスに来ても、みんな在宅ばかりなら仕事しにくいですよね。オフィス勤務にするなら、全員が集まってこそ意味がでてきます。

私はオフィス勤務こそが全てとも、在宅勤務が全てとも思いません。ただ、これだけ長い時間在宅勤務という文化が育ってきて、それぞれの人々で自分のスタイルとの親和性を感じているはずです。合う人は合う、合わない人は合わない。

マネージャーは「在宅勤務を続けたいから転職する」は、もう立派な転職目的だと覚悟する必要があるでしょう。もしオフィス勤務に戻すとして、そういった人々に無理に残ってもらう方法を取るのは愚策だと考えます。好んでオフィス勤務ができる人と仕事をしていき、棲み分けを図るべきです。