orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

夜明け前が一番暗い

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すごくお世話になっているお客さんがいて、しかし昨今ビジネス的に厳しい状況があって、システムに支払う費用を安くしたいと言う。

それは大変、ということで私からいろいろ知恵を出した結果、それらの提案を全て実施するということになったが、それらのために支払う予算も取れない、と言う。

家賃が高くて大変で安い家に引っ越したいけれど、引っ越し代も出せないみたいな話だ。

引っ越し代も出せないのならお世話にもなっているので、サービスするかという話もあるけれど、でも対応にあたって、いろいろ条件が付いてくる。それは仕方ない事だとは頭では思う。でも、うーん、サービスなのにな、と思いながらも、お客さんのビジネスの都合もあり、ここは、信頼を売っておいた方が良いと思い、今頑張っているところだ。

この世の中、あらゆるユーザー企業が、コロナ禍や米中摩擦による大変化に晒され、場合により苦境に立つ場合もある。SIerにとっては、変化が起こればシステム構築や変更もたくさん起こるので、結局仕事は増える。多分、不況には強い。

しかし不況下においては、上記のような、忙しいけれど実入りが無いような場合も増える。ここで、単純な数字を追いかけていたら、お金出せないですかそれはだめですね、と言う態度になりきっと仕事は減る。そしてまた好況になったときに、あのとき冷たくあしらわれたな、という記憶だけがユーザー企業に残り、きっとリピートしない。好況不況の波は繰り返すので、不況の際の美学というものがきっとSIerにはある。

もっと先のことを考え、今は数字ではなく信頼が売れる時期なのだ。多分に仕事はたくさん生まれているが、しょっぱいのだ。この塩味をかみしめながら、きっと甘い時代がやってくる。そのときを捕まえるために、今はじっと我慢して、この忙しいのに実入りが無い時代を乗り越える。

夜明け前が一番暗いと言うが、今は本当にそのときではないか。三度目の緊急事態宣言はいよいよ秒読みで、ゴールデンウィークはきっと、街が静まり返る。そして、私はというと、何となく仕事がありそうな気がする。真っ暗な中、液晶ディスプレイの前であがく。それが、運用担当者の宿命なのかもしれないなと思いながら、この時代の節目を乗り切ろうと思うし、今日の記事はその景気づけでもある。

きっと、たくさんの業界関係者が同じような境遇にあるのではないかと思う。ITバブル崩壊から、リーマンショック、東日本大震災までいろいろな谷があったけれども、今回は特に大きくて、長い。でもこれまでも、明けない夜は無かったので、ここを乗り切って行こう。それを支える社会の一員として、これからやってくる夜間作業や休日作業に突き進みたい。その先にきっと、光はある。