orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

2021年の未来を勉強しよう

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去年、2019年を思い出してみると、都内ではたくさんのベンダーイベントがホテルの宴会場を貸し切って行われていていました。たくさんの人がどのイベントでも押し寄せていました。私もいくつか行きましたが、共通して思うのが、どのトップも同じような未来を示し合わせたように主張していたということです。業界にはトレンドがあって、それを実現するのは我らだ、というようなニュアンスだったように思います。

今年、2020年になってそういったイベントは全てオンラインになりましたが、あまり参加しませんでした。どうもそういうイベントに行く理由は、気分転換がほとんどの理由で、強制的に仕事から切り離されて新しい業界トレンドをつかみたいといった動機からでした。オフィスPCからビデオを見るのは、気分転換にならないのです。

ということで、すっかり登壇するようなエグゼクティブの話を聴くことがすっかりなくなり、はて、今のトレンドってどうなっているのだろうと思っていたら、ちょうどそれをまとめた記事があったのでご紹介します。

 

japan.zdnet.com

 デジタルへの依存がますます高まってきている世界において、IT部門の役割はかつてないほど重要になっている。組織は、競争力を維持するとともに、コネクテッドエクスペリエンスを生み出すよう、さらなるプレッシャーにさらされている。Salesforce傘下のMuleSoftが公開した「2020:接続性ベンチマークレポート--世界800人のITリーダーのインサイト」によると、ITプロジェクトの数は40%増加すると予測されている一方、企業の82%がITチームに顧客のコネクテッドエクスペリエンスを生み出すよう指示しているという。MuleSoftによる独自のリサーチや、サードパーティーの調査結果を吟味することで、デジタル変革のジャーニーの途上にある最高情報責任者(CIO)やITリーダー、組織が直面するトレンドが見えてくる。

 以下は、2021年のデジタル変革を形作る8つのトレンドだ。

 

こういう翻訳文はカタカナが多くなって少し読みづらいところはありますが、実際に日本に一番早く届く情報はこういう形をしていることが多いです。

例えば上記で言う「コネクテッドエクスペリエンス」なんて言葉はもしかしたら、このまま業界で使われるようになるかもしれません。日本のIT業界は言葉を輸入しながらモダンになっていきました。

さて、兎にも角にも、どの企業もインターネットでつながっているので、それを活かして新しい価値を生み出すようにしいていくのがトレンドと言っています。

これまでは社内のサーバールームやデータセンターに格納され、閉鎖的な状態だったのが、APIを開放しシステム同士が情報を交換し合うことで、新しい価値を生み出せる、と言っています。旧来の閉鎖されたシステムの乱立ではなく、それぞれのシステムが有機的につながりあい、新しい価値を生み出すことを昨今のデジタル化が主張しています。

この時、システムとは社内システムに限らず、顧客や取引先のシステムとのやり取りも差します。ですからIT部門が全てハンドリングするのではなく、業務部門が主体的に他のシステムとのやり取りを行う必要性が出てきます。顧客や取引先との結びつきは業務部門の管轄だからです。ビジネスロジックが変わるたびに、いちいち部門を呼び出しては手間ばっかりかかってしまうからです。

システム同士がデジタルにつながりあい有機的な動きをしていくと、だんだんこれまでの業務範囲もあいまいなものになり、新しいやり方を取り入れることに俊敏性が生まれてきます。これまでの「決まったことを決まったとおりに」という仕事ではなく、その時の状況に合わせビジネスをデジタル上で変化させていくことが簡単になります。そうすると人の移動も柔軟に行う必要が出てきます。

また、デジタル化した後だと自動化しやすくなりますから、人が介在しなくても業務が完結することだってあり得ます。顧客や取引先、社内とのワークフローが、人の介在無しに完結していく世界を創造します。

この考え方にはリスクもあり、つながるのは正しい相手か、という視点が必要になります。間違った相手とつながると、悪意を持ってビジネスの関係者が被害を受けるということもあり得ます。このリスクを認識し、つなげるからには正しいセキュリティーを実装することが重要となります。

今まで記載した内容は、実はマイクロサービスが目指すことそのものです。一つ一つのシステムは全体の大きな仕組みの一部となります。それぞれの役割を明確化し、もし一部に変更が起こった際はその部分だけの修正で済むようになります。もし、本格的にこのコネクテッドエクスペリエンス、つまりすべてがつながる世界を実装するのであれば、それを動かすサービス基盤が必要になるに違いありません。

これらの仕組みの上に、データが流通するようになります。このデータの蓄積に対して新しい発見をすることで、更に新しい価値を創造するきっかけとなります。人が介在しない状態になればなるほど、だんだん外見から何が起こっているかわかりにくくなります。データを分析することが、価値を生み出すための主役となるのは間違いありません。

このデータを分析するときに、データ自身が無意味なものであれば、無意味な結果しか生まれません。システムを有機的につなげていくことと同時に、意味あるデータを蓄積していくことをふまえていくことが重要です。

 

・・・というようなことを、多分、リアルイベントが開催されたらトップは話すものと思います。DXと言ってもなかなか見えにくいので、この記事のように、要素を切り分けてくれるとスッキリ理解できます。これまでのシステム化とは全然違う話ですよね。

来年はこういう話、リアルイベントで聴けるといいな、と思っています。