orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

人格だけでは食べていけない

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人格主義という言葉がありまして。

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change

 

この名著、 7つの習慣にもサブタイトルに「人格主義の回復」とあります。

私自身は、ずっと技術、利益、効率といったものを好み、人格、礼儀、作法といった旧来の価値観にあまりピンと来ていなかったのですが、この本で考え直し、人格の大事さを知ったのでした。完全に、この本の考え方のおかげで、価値観の再構築をすることができ、結果や景色まで変わっています。

さて、このような経緯を経て、「ああ人格って大事だなぁ」とは声を大にして言うのですが、だからと言って、人格だけを大事にしたら、食べていけないよなあと思います。

あの人はいい人だ、で、何ができるんだい?、と。

昔なら大企業の管理職においては人格の優れた人は大活躍したものです。あの人についていきたい、飲みに連れて行ったり、面談をしたりと、いろんな手段で優れた人格によって信頼を勝ち取り、たくさんの人を動かすことができました。

しかし、今の時代、たくさんの人を動かしてたくさんの生産を行うことは時代遅れになりつつあります。そもそもたくさん人を使う時点で人件費がかかるではないか、と。

たくさんの人を動かさず、少人数チームでアウトプットをするときに、人格だけ優れたリーダーってどうでしょうか。例えば自分を含めて3人しかいない。そのとき、自分がリーダーだからと言って、人に指示をするだけ仕事や人の管理をするだけ。残りの二人に実務面は全てお任せ。

これじゃあ、いつかどこかで、残りの二人からお払い箱にされそうですよね。

人格「主義」の限界だと思うのです。人格が優れているだけでは今後食べられなくなるし、むしろその傾向がどんどん強くなっているのではないでしょうか。

ただしもちろん、人格が破たんしている人が3人の中にいたら、もう大迷惑ですね。

当然、人格が優れようと努力することは何の害もないのですが、それだけに特化していく社会人像というのは現代においてどんどん肩身が狭くなっていくだけだと感じています。

たくさんの人を管理する、ということから脱却した時、自分自身に、技術、利益、効率を実装する力がいよいよ求められる。それは会社に依存することなくどんな場所でも結果を出すことのできる絶対的な実務知識・経験のようなものを核とし、そこに人格という価値観を持ち込んでいく、両面での成長が必要になっていくと思います。

昨今の会社観もコロナ禍で様変わりしてきていて、社員をあまり会社に縛り付けず、テレワークやサテライトオフィスなどを駆使し、小さいユニットをそれぞれを主体的に動かし、機動的な会社づくりを目指しているように思います。

リアルでもWEBでも会議をやると思うのが、数名以上を超えるとどんどん機能しなくなります。少人数の方がチーム力を発揮できる。そして一人ができることが昨今のデジタル技術によって増大。まぁ、例えばZoomやGoogle meetsなどで10人つながったWEB会議をすると、ほとんど一人がしゃべりっぱなしになって会話は弾みません。

であれば、できる人一人に、数名付けて、どんどんコミュニケーションを深めていくのが最も効率的だし、たくさんの人をいっぺんに管理するようなこともしなくて済みます。

人格主義とは真逆の、実務主義・実力主義のような時代が訪れるのかもしれないなと思い始めました。

一方でですが、繰り返しになりますが、人格が破たんしている人の周りには誰も寄り付いてこないので、依然として人格も、大事です。

人格ばかりでもだめで、技術ばかりでもだめ。どっちも大事でバランスが必要なため、この世の中が複雑に感じるんじゃないかな、と思います。