https://workspace.google.co.jp/intl/ja/features/
Google謹製のオフィスアプリケーション、G Suiteが、Google Workspaceという名前に変わるそうです。
米Googleは10月6日(現地時間)、法人向けオフィススイート「G Suite」の名称を「Google Workspace」に変更したと発表した。UI(ユーザーインタフェース)も刷新し、ツール同士の連携を強化した。料金体系も、従来の3プランから4プランに拡充した。
リブランディング、機能強化の陰に隠れて、ちゃっかり、料金体系について大幅な変更が行われることをご存知でしょうか。
https://workspace.google.co.jp/intl/ja/pricing.html
プランが、Business Starter / Business Standard / Business Plus、そしてこの中にはない「大規模ビジネス = Enterprise」の4つから選べます。
だいたい、言いにくいことは、下の方に小さい字で書いてあるものですが、今回もそのパターンを踏襲しています。
Business Starter、Business Standard、Business Plus の各プランは、ユーザー数が 300 未満の会社でご利用いただけます。
つまり、一契約において、300人以上のユーザーを抱える会社は、問答無用でEnterpriseを利用しなさい、と言うことを示しています。
Enterpriseについては価格を表示していないのですが、G Suite時代だと定価は3,000円でした。このあたりはボリュームディスカウントはありそうですが、とりあえずは3,000円。
米国の場合、現在1人当たり月額5ドル(日本では月額600円)のBasicプランが1ドル高くなり、月額6ドルに、現在10ドル(日本では1200円)のBusinessは2ドル高くなり、月額12ドルになる。年間プランユーザーの場合は、次の更新から新料金が適用される。
最も高い月額25ドル(日本では3000円)の「Enterprise」は据え置きだ。
つまり、G SuiteでBasicプランを使っていた大型ユーザーは600円で使っていたのに、3,000円になると、価格5倍、というのが今回の変更の「目玉」だと私は思っています。
他のプランも少し高くなっていますね。
補足すると、
既存ユーザーは、現在のライセンスの期間中は、そのまま継続して利用できる。
【追記 2020/10/06 20:55】
記事初出時、既存ユーザーは現在のライセンスで、そのまま継続して利用できるとだけ記しておりましたが、その後、「ライセンス更新期限まで」ということをあらためて確認し、本文を追記、修正いたしました。
ということで、次回契約からは問答無用のようです。
きっついですね。
500ユーザーだと、これまで月300,000円で済んでいたのが、月1,500,000円ですからね~。
この感じだと、機能をあまり必要としない大企業はMicrosoft 365へ乗り換えちゃうんじゃないかな、と思いますね。
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/business#compareProductsRegion
一方で、Enterprise向け、となるとMicrosoftの方が高かったりもして。
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/compare-microsoft-365-enterprise-plans
なんとなく、大企業向けと、中小企業向けのビジネスプランを、Microsoftと戦うために整理したいGoogleの意図が見えてきました。
ということで、華やかな機能強化の陰に、大胆な価格ラインの変更が隠れていました。けっこう、騒ぎになっている情シス部門が全国にいるんじゃないかなあ・・。