orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

フルリモート状態で会社が突然活動停止したら

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会社が倒産すると言っても、会社更生や民事再生のような事業そのものは続けるパターンから、破産までいろいろ種類はあります。

でも、ドラマやニュースなどで扱われるケースは、オフィスに出社したら、管財人の紙が貼ってあり中に入れなくなり、途方に暮れる。自社のWEBページを見たら503エラー、404エラー、もしくはサーバー自体が落ちている。そういうわかりやすい倒産劇です。これは破産のケースですね。

でも、最近はリモートの会社が増えてますよね。企業によってはフルリモートの場合も。オフィスにすら出社しないので、いつ気が付くんですかね。

 

 

きちんと会社が手続きを取るとしたら。

①財産保全のため、一切の社内システムにつながらなくなる。
②物理的なオフィスがあるとして、そこにも入れない。
③会社から貸与されている一切の機材は、管財人に返さなければいけない。

となると思います。

 

さて、昔ながらのオンプレミスのシステムであれば、電源を落とせばつながらなくなるのですが、フルリモートだとSaaSをフル活用していたりします。

SaaSの契約はだいたい一か月単位で延長しますから、急に使えなくなることはありません。ですから、ちゃんと連絡をしないと、そのまま働き続けそうな気がしてならないな、と危惧します。

本来は、会社から貸与されたノートPCやらスマホやらはすぐ返さないといけないですね。働き続けている場合ではない。

管財人からメールでとりあえず周知・・かな。

 

オフィス勤めの際には、会社の業績が良くないことは雰囲気で察知できそうなものですが、フルリモートになると、突然、ということもあるのではないでしょうか。

ちなみに、オフィスの電話もつながらないし連絡もこない。でも給与は支払われない。そうなった場合は、ハローワークにとりあえず相談に行くのが最善手のようです。

 

www.e-aidem.com

しかし、「2週間待ったが勤務先から何も連絡が来ない」あるいは「倒産直後に勤務先と連絡が取れなくなった」という場合は、ハローワークに相談に行ってください。ハローワークが、勤務先の手続きの進捗状況を確認し、場合によっては、離職票などの書類が無い状態であっても失業給付の申請手続きを進めてくれます。

なお、ハローワークで失業給付の手続きをするときに「雇用保険被保険者証」というスマホぐらいの大きさの紙が必要になります。これは、各自で保管しているはずですが、手元に無い場合は、勤務先が保管していることもあります。この機会に、雇用保険被保険者証が自分または勤務先で保管されているかどうかを確認し、どこにもなければ、ハローワークに行って再発行の手続きをしてください。

 

最近、テレワーク/リモートワークの推奨記事を見るにつけ、ほんとに会社の姿を確認しないで企業に所属し続けるのって、安全なのかと思うことがあります。

正社員として働く限りは、会社に、人生の安定を依存することになります。会社経営は山あり谷ありで、いつでも調子がいい場合だけではありません。そして本当に調子がいいかどうかは社内でも限られた人にしか公開されておらず、雰囲気で察する必要があります。最悪のケースまで想定して、働かないといけない。

倒産の予兆として、下記が参考になりました。

 

izumi-kawasaki.jp

・給料の遅配

支出することがわかっている資金を工面できない状況になっているわけですから、典型的な倒産前の予兆といえます。
支払期限前の売掛金の回収をはじめる
資金繰りが厳しいことから、支払いの本来の期限前に売掛金の回収を図ることが考えられます。

 

・経費節約が突如厳しくなる

通常の状況でも、経費の節約は問題になりますが、今まで違い、急に大幅な経費の節約がなされる場合には、経費が捻出するにあたり資金繰りが厳しいのではないかとも考えられます。

 

・突然管理職が増える

管理職には残業代の支払いが必要ないことから、「残業代を節約」しなければならないほど資金繰りが厳しい可能性があります。

 

・経理担当者が退職する

会社の資金繰り事情に詳しい地位の人が突然退職したときには、「会社の将来に見切りを付けた」可能性もあります。

 

・計画性の乏しい新規事業を手がけ始める

「一発逆転」を狙って博打的な事業を仕掛けることもあるかもしれません。

 

・社長が会社にいないことが増える

金策や、倒産のための資金準備に駆け回っている可能性があります。

 

上記のような状況って、オフィスの中にいたらわかりやすいですよね。

逆に、テレワークで切り離されると、違和感に気が付きにくい。

 

微妙にテレワーク的な働き方が、経費削減の道具にされかかっているような気がして、従業員側の防衛的な視点としてオフィスに行くことの利点を、少し意地悪に論じてみました。