orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

2020年6月の景色

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最悪な春を超えて、世間は通常モードとなっておりますが、その通常は去年までとは様変わりしております。今日ちょっと外出してもその影響を感じることができました。

受診までにすっごく並ぶ病院がありました。WEB予約もあるのですが、WEB予約する前に窓口の受付を始めてしまうので、行って見ると待ち合わせ場所は混み混みです。ここ数年通っているので辟易はしていたのですが仕方ないということでその現状に慣れっこになっていました。

しかし今月からWEB予約が優先されるようになりました。予約したうえで直前に来てくれ、待合室には短時間に居るようにしてほしい、と。医療関係はITに非常に遅れている印象があったのですが、この春を超えて、必要に迫られ、様変わりしたようです。逆に直接窓口に来た人にはWEBで予約してくれ、今から受け付けても1時間待ちになる。待合室で待たれても困るので直前に来てくれと塩対応。どうも病院も高齢の人にはそこまでの塩対応はしていないようですが、とにかくWEB受付。待合室に人を入れない。ということを徹底しているようです。

5月のころも、ずいぶん、アクリル板とかフェイスガードとか徹底し始めたなという感想だったのですが、6月に入ってビジネスモデルそのものを変え始めたように思います。

これは病院だけではなくパン屋に行った際も思いました。パンは全てビニールに入れてある。入口にはもちろんアルコールが置いてある。しかも、ずーっと現金しか受け付けなかったのに、キャッシュレス対応になった。カードが使えるようになった。去年と今ではやり方が様変わりしています。

 

ただ、少し気になるのが、どうもこのあたりのコロナ対策にかかる費用は、物価に上乗せされているような気がするのです。少しずつ価格が高くなっている。そりゃそうか、アクリルだってアルコールだってタダではない。結局コロナ対策にかかるコストは消費者が支払っているのだということを痛感します。おそらく物価は上がる方向に向かい、そして対策をきちんとする店が生き残って行くのだと思います。

このコロナ対策ですが、これにも複雑な思いを持ちます。結局は店員側が感染しないことを一番に置いているように思います。店側はビジネスの継続性を目指します。もし店員が感染すると一定期間店を閉め消毒しなければいけません。きっとこれではビジネスは成り立ちません。したがって店員には最大の防御をさせます。手袋、マスク、フェイスガード、ありとあらゆる装備を付けます。その上で、客との接点をできるだけなくします。

客側は既に感染している可能性があります。従ってマスク着用義務の店は増えました。入口で熱を測り高熱の人はお断りする店もあるようです。そして、無症状の可能性もあるので、ソーシャルディスタンスを守れだアルコール消毒だとえらく不自由な思いをして店舗を使わなければいけなくなったように思います。

ただ、コロナ陽性患者の人が訪れたとしても、日本ではスマホなどを使った追跡はしていないので、とにかく、客を店から追い出した後は消毒につぐ消毒というのが基本となっているように思います。

このように、対策と言うのは完全はなく、とにかく店舗スタッフが感染しないようにすることに万全を尽くすこと。そして、客は無症状感染者だと思って接すること。そうすることで、万が一客の中にコロナ陽性患者が現れても、店側は防御していると言い張り、営業を継続できるように思います。

日本の、この裏の裏まで読み合った状況の結果、独特の店舗運営文化が新しく発明されつつあり、これでうまくいくなら、少なくとも来年の春ぐらいまでは継続していくものと思います。だって、秋冬はまた流行し始めるとみんな思ってますからね。インフルみたいに。

 

で、これでこの話も終わりならいいんですが、残念な話。

マスクを着用していない人は増えています。暑いからです。そして休みということもあり、緩んでいる人もいます。

先週の平日はほぼ完ぺきでした。

緊急事態宣言も終わり、東京アラートも終わった。もう大丈夫だろう、と。

しかし、世界中に、再感染が広がっています。

 

jp.reuters.com

 

ロックダウンなんてせめて三か月くらいが限界で、それ以上やると経済が崩壊してしまう。ということで各国政府もたまらず、どんどん経済開放を進めた結果このありさまです。でも、多分もう戻れない。国民に見えない不満がどんどんたまっており、特に経済的に弱い人々は限界を超えています。持っている人は「ステイホーム」なんてかっこよく構えていればいいのですが、持っていない人は生活が成り立たなくなっていきます。その原資がないからです。

一部の国でデモが拡大し、それが感染のもとになっているような報道もあります。政府への反感からのデモは、ロックダウンと矛盾します。ロックダウンは政府の施策ですから、デモをする動機がある以上ロックダウンにも従いません。

再感染が広がっていく世の中において、ロックダウンもできず、それぞれの人々が防御していくしかない。そんな状況下で、再度言いますが、マスクしていない人が増えています。

日本、ここまでは、私の予想より相当うまくやっているのですが、ここからが本番だろうと思います。一部の人がぶちこわしにしないことを強く願います。

まあ、ぶちこわしになったって、夏も秋も冬もやってきます。個人としては、それに合わせて行動を適合させていくしかないですね。

 

前章で終わるはずだった記事ですが、そういえば一つ思ったこと。

春にいろんな偉い人(政治家や経営者)は、ああ日本はデジタル化しないと、こりゃあスピード感を持って政策を実行できないなあ、まずいなあ、遅れてるなあ、って実感したんだと思います。

で、デジタル化って言ったって、旧来のようにサーバー買って構築してなんてやるんじゃなくて、もっとアジャイルな、どんどん作っていく感じでデジタル化できないか。

ということで、コンテナによる開発、そしてパブリッククラウドの活用が進みそうだと思っています。

給付金にしろその他手続きにしろ、オンラインで一度申請すればすぐに行政が対応できるようにしたいて、西村経済再生担当大臣がおっしゃっていましたが、動機があることは大事で、この線のIT投資はどんどん増えそうな気がしています。

基本この分野はSIerの管轄で、そこに仕事が増えるということは、SES、派遣、フリーランスといったところも仕事が潤沢に生まれると思います。

SaaSで自社サービスを展開する企業も伸びるとは思いますが、実際なところ日本企業はカスタマイズ大好きで、自社のワークフローを大切にし標準化を軽視します。こまわりの聞くSIで、かつ柔軟性の高いアジャイルな方向に向かうのは必至ですが、何と言ったって人手が必要です。

SESなどの世界って、中抜きだの丸投げだの揶揄されがちなのですが、こうやって、明日からも生き延びていきそうだなという感想を持っています。

 

2020年6月の景色はこんな感じです。