orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

Google検索アルゴリズムが劇的に変わった

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Google検索のアルゴリズム変更

Google検索と言えばもはや社会インフラになっていると思いますが、この検索エンジンのアルゴリズムが先週、大変更されたのをご存知でしょうか。

 

jp.techcrunch.com

米国時間10月25日、Google(グーグル)は検索エンジンのアルゴリズムをアップデートしたことを発表した。ここ数年で最大で、検索者の意図の推測精度を改善するためにニューラルネットワークを利用する。

Googleでは「検索10回のうち1回の精度をアップさせた」としている。このアップデートは当面米国における英語の検索が対象だが、ほかの地域、他の言語も近くサポートされる。検索時に表示されるスニペットについてはすでに世界でアップデート済みだ。

 

jp.wsj.com

米アルファベット傘下のグーグルは、謎に包まれた同社の検索アルゴリズムについてめったに語らない。だがついに、アルゴリズムの透明性を高めようとする動きを見せた。同社はアルゴリズムの改良内容を公開し、より精度が高く合理的な検索結果が上位に表示されるようになると明らかにした。

 

www.itmedia.co.jp

米Googleは10月25日(現地時間)、Google検索で自然言語処理「BERT」を採用し、検索結果に「過去5年間で最も大きな躍進」をもたらしたと発表した。まずは米国での英語による検索に適用し、提供地域や言語を拡大していく計画だ。

 

検索結果の10分の1が影響を受ける、と記事にあり、かつ日本語での影響は不明となっているニュースですが、実は当サイトのPV数がかなり影響を受けています。

状況をご説明します。

 

orangeitems's diaryのPVグラフ

GoogleアナリティクスでのPV結果(2019/10/1~20/26)です。生々しい数字はマスクしましたが、明らかに10/24あたりから跳ねていることがわかります。

 

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もっと具体的に一日当たりのPV数は、10/1~10/23と、10/24~10/27を比べると、2.07倍に増えました。後者が、当サイトでは比較的アクセスの少なかった土日を含んでいることを考えると劇的な数字であると言えます。

 

考察

この前のIT WeekでもWebマーケティングという名のSEOをビジネスにしているブースが多数見受けられました。間違いなくGoogle検索でのランキングアップは大きな目的であると思います。いくらSNSが発達してもGoogle検索はインターネットで避けて通れないと思います。

インターネット上で問題となっていたのは、まとめサイトに代表されるSEO目的の質の悪い情報の氾濫でした。もっと技術的に把握するために、一つの記事をご紹介します。

 

jp.techcrunch.com

ここでは、SEOで今年最も成功した事例の背景にある実際のデータを、あらゆる雑音を排したかたちで届けする。
私たちは、Growth MachineとBell Curve(私の会社)という2つのマーケティング代理店で、クライアントが示したコンテンツマーケティングの効果を調査した。これらの代理店は、Perfect Keto、Tovala、Framer、Crowd Cow、Imperfect Produce、その他100社あまりの企業を成長させてきた。
それらのクライアントは、どんなコンテンツを書いているのか? 検索エンジンの掲載順位を上げるために、どのような最適化(SEO)をしているのか? 読者から顧客へのコンバージョンをどのように行っているのか?これからみなさんにお伝えするのは、ほとんどのスタートアップがブログの運営方法を間違えているということだ。

 

様々な情報源の中で最も具体的で正確だと私が思った記事です。

おそらく10月25日あたりに起こったGoogle検索エンジンの変化は、これをもっと深化させ、明らかに人間が書いているもの、他のサイトのコピーではないもの、そして言語として意味が通っていることをAIが判断するようになったということではないかと類推しています。

これまでは「アルゴリズム」だったのに比べて、TPUを使ったディープラーニングが判断を加えたことで、より生々しい文章を優先するようになったと考えます。

私の文章、あまり推敲を加えず、すぐ公開するようにしています。

かつ別サイトを運用していないので、明らかにコピーした表現が少なく、一次情報として見られる可能性が高いのかなとも推測します。

 

もともと「もっとページを見てほしい」というのは目的として純粋でありそこに誤りはないと思います。しかし、「Googleに上位ヒットしやすいページ作り」と、「ためになる記事作り」が乖離し、事業者によるSEO映えするページが大量乱造され、ノイズが高まったのは間違いありません。

当サイトのような個人ブログがピックアップされるようになるということは、明らかに一次情報をGoogleが優先するということであり、今後Google検索がより過去のSEO映えページをフィルタリングし、生の情報を押し出していくことは明らかだと思います。

ぜひ、インターネットがより健全になっていくことを望みます。私も再度気を引き締めてブログ運用していく所存です。