orangeitems’s diary

クラウドで働くエンジニアの日々の感想です。

シニアSEが嫌われているらしいので対策を考えてみる

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嫌われるシニアSE

なかなか身につまされる話です。

 

tech.nikkeibp.co.jp

政府は何歳になっても働き続けられる社会を目指す方針を示しており、2019年にその動きを加速させる。だが、システム開発の現場では、50代以上のいわゆる「シニアSE」が敬遠される状態が続く。そんな中、中小ソフト会社で作る業界団体「ユーオス・グループ(UOS)」は、シニアSEが開発現場のリーダーから嫌がられる原因に関する調査結果と、それに対する解決策をこのほど明らかにした。

 

ここで言うシニアSEとは、50代以上のシステムエンジニアを指すそうです。この記事の場合はプログラマーまで含んできそうです。

私自身はまだ40代なのですがしばらく時間が経てば仲間入りであり他人事ではいられない話です。また、今の20代、30代も結局はシニアSEとなるのです。IT業界は、もともと35歳定年説と言ってベテランを使い捨てにする風潮がありました。ここ最近の人手不足にてこの言葉自体は語られなくなりましたが、シニアSE問題は確かにまだ存在しているように思います。しかし、これは30代以下のためにも解決しなければいけない問題だと思います。みんな、年を取っていくのですから。

 

どうすればいいか

原因はもう分かりきっていて、私自身はシニアSEを「改造する」のは反対です。年齢とともに頑固になるのも知っています。他のメンバーとの年齢差が大きいのはどうしようもありません。生産性が低いのは、経験に対する期待値や単価に対してと言うことだと思います。若い人の方が単価を安くできますから不利ですよね。だからといって50代の方を若者に変身させることなどできないのですよ。

内部要因(本人の性格)ではなく外部要因(環境、プロジェクト構成)の工夫を行うべきだと思います。

シニアSEがいるということは、シニアリーダーもいますしシニアPMもいます。スキルだけの組み合わせでプロジェクトメンバーを構成するのではなく、部署そのものをシニアだけにして独立させればよいと思います。なぜか一般的に若手を底辺にして正三角形(ピラミッド)でシニアを頂点にしシニアの人数が少ないと考えがちですが、今の業界構成って、30代~40代がもっとも人数が多く20代はだんだん減っている印象です。一方50代もかなり増えてきた印象です。ピラミッド型ではない以上、シニアで固めても何の影響もないと思います。一方で、このようなシニア部署に若手が数名入ると、何でもかんでも雑用が回されがちになりモチベーションが低下するので、もはや一名も入れない方がいいと思います。一方でシニア一人あたりの単価は高いので、少人数プロジェクトで生産性を求めるべきだと思います。そうすると、彼らは経験があるので、どうにかして生産性を確保するために、アウトソーシングやRPAなどのオートメーションを考え始めます。それでいいと思います。シニアの生きる道は、あえて若手の軍門に下らせるのではなく、働きやすい環境づくりにこそあると思います。

一方で、若手中心のプロジェクトであっても、シニアでものすごく経験を積んだ方がマネージャーとなって活躍するという手段もあります。そういう意味では、シニアの使い方は非常に幅が広いはずなんです。ところが、前近代的な終身雇用を前提としたピラミッド型の人材活用をしようとすると、管理職やマネージャーになれなかったシニア勢を相変わらず使い捨てにしようとします。使い捨てられないためには、若手に混ざって若手と同じ目線で仕事をさせようとします。これ自体が矛盾に満ちているのです。若手に混ぜるから生産性が落ちるのです。あえて、シニアグループを作り結果を求めると、若手にはできない手法で結果を出してくるはずですし、一方で能力が低い場合でも、若手に混ざるよりは効率が良いはずです。

 

人口構成の変化へ柔軟に対応しよう

今後、IT自体の生産性はどんどん高まり、ウォータフール型の大型プロジェクトは減少し、少人数でアジャイルな案件が増えてくるはずです。プロジェクト構成も少人数になってくるはずで、その際に30代のリーダーと50代・20代のメンバーなんてうまくいくはずがないのです。少人数だからこそチームを同世代で固めるべきです。雑用を50代がやらなければいけないのか・・答えはYESでありNOです。やりたくないのならばその方法すら自分たちで考えることを求められていて、考えつかないのならやれという話です。若手をそこで消費するような考えを持つから、嫌われるシニアSEが誕生してしまうのです。

シニアSEを丸くするための研修、若手リーダーがシニアSEに気を遣えるための研修、若手リーダーがシニアSEへの偏見をなくすための研修・・・って、根本的に手段がずれている気がしてなりません。私は、ジェネレーションの違いは絶対的な壁であり、登るより、棲み分けしたほうが良いと思いますがいかがでしょうか。