orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

「作家とマンガ誌の温度差がちょっとまずい域に来ている」から考える改善策

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これまで出版社と漫画、そして漫画家の最適化について考えてきました。

 

実際、漫画家と出版社のインターフェースである編集者との関係が壊れつつあるとの記事。

togetter.com

 

結局のところ、出版社側が漫画家側に「夢」を提供できなくなっているのでしょうね。この記事の通り、

マンガ誌は毎年10%に迫るペースで売上を落とし続けて底も見えません

というのは正しいです。ただコミックスにすると横ばいなので、出版社イコール先が見えないということもないと思います。(週刊・月刊などの)コミック誌が売れなくなっているという事実です。

出版科学研究所の下記の記事に根拠があります。

日本の出版統計|全国出版協会・出版科学研究所

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したがって、漫画村があるからコミックスが売れないというのはミスリードだと思っています。出版社の編集者が、コミック誌で漫画家をリードできなくなったというのが本来の解釈だと思います。編集者も困りますよね、そうすると。どうやればコミックスが売れるのか、方法が変わってしまいどんどん自信を失っているのではと思います。むしろSNSの方から売れてくるという新しい動きがあるというのも納得です。講談社村松さんもそんなことをおっしゃっていました。

漫画村とムラマツ・レポート - orangeitems’s diary

・新たなやり方が求め続けられるようになり、その状況に出版社が戸惑ってきたのが、ここ5年出版業界で起こっていたこと。

その結果漫画家との信頼関係も失われていくという悪循環に入り込んでいると思います。

 

改善策を2つ提示します。

一つは、コミック誌はコミックDAYSのような電子書籍読み放題サービスに移行してしまうこと。これで視聴者が増え安定するのでコミックが売れ続ける契機にはなると思います。それこそSNSで口コミで広がりやすくなりますからね。私もコミックDAYSのプレミアムに入ったので、モーニングやアフタヌーンを読むようになりました。ただ他の出版社、特に小学館や集英社も同じようにしてもらいたいなあと思っています。どうせコミック誌は右肩下がりで未来がないんだから、早めにやっちゃって欲しいところです。

もう一つは、漫画家に対して売れない間の生活保障をしたほうがいいと思います。印税が○○円を超えるまでは契約社員で固定給をもらえるなど。全ての漫画家が初めから品質が高いわけでもなく、しかもコミック誌がこれだけジリ貧だと続ける場さえなくなります。漫画家の数を確保した上で読み放題サービスを充実させ雑誌を増やし、成長の場を与える必要があると思います。ある程度売れてしまえればそこからはフリーランスに移行するのも、出版社としてもウィンウィンだと思います。

今回はあまり漫画村に触れなくてもいいとは思いますが最低限だけ。共通の電子書籍基盤を各出版社共同で早く確立して欲しいです。「電子書籍で永久に読める権利」を確保して欲しいです。今やKindleしかないのが現状で、ここも出版社は大きく損をしています。漫画村が一番読みやすいと言われてくやしくないのでしょうか。自力で共通のプラットフォーム基盤を確立してほしい。

 

データをきちんと読まないと全てが悲観論になってしまいます。コミック誌消滅への時間がデータ的に迫っているので各出版社の早めの行動を望みます。