orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

オフィス出勤したら一声かける運動をしている

 

マネージャーではあるが偉ぶっているとは思われたくない。

けど、若手の態度を見ていると、ああ怖いな、恐れているんだろうな、ということはわかる。気を遣って話しかけてくれている。

そんな上等な人間じゃないよ、気さくに話しかけてくれていいよ、と本人が思っていても親子ぐらい年が離れているから、生理的に緊張はするだろう。理解している。

だからこそ、私から、立場が上の人から能動的に、部下に話しかけてやらないと私と話をする機会を作るのが大変だろう。今ではビジネスチャットなどデジタルツールもあるので、物理的に話しかけなくても用事が済んでしまう中で、対面で私に話しかけてくるには作戦が必要だろう。今日は寒いですね~、なんて言ってくれる部下がいればいいだろうけどそこまでフランクな部下は私の周りにはいない。

部下によっては、何となく私と会話したいだけのために用事を作って話しかけてくれる人もいてありがたい。意地悪せずに話しかけてくれたことを「感謝」して対応するようにしている。

一方、私も同じことをしなければいけないな、と思う。上から動いた方が圧倒的に楽だからだ。あの作業大変だったね、とか、準備は問題ない?とか、事務的でも何でもいい。とにかく一日一回何か話しかけること。また、その時に何か問い詰めるようなトーンにならないことは重要だろう。そういうマイナスの会話ばかり使っていると、彼らは話しかけられた時に「ひっ」と言う顔をするようになる。また何かやらかしたんですかい、私は?みたいになってしまう。

だからと言って近づいていき、「君のここすごいね~!」なんて思ってもいないのにご機嫌取りで話しかけていたら、それはそれで鬱陶しいし権威失墜である。案外話しかけるのはテクニックが必要だ。

ロジカルには話しかけなくたって済んでしまうんだけど、何か仕事の周辺でもいいから、「この話ってどうなったっけ?」みたいな話題を振ってあげ、上司のために役に立ったことを感じてもらうのがいいかな、と思っている。

調べればわかることを、ITの力を借りずに部下に質問して充足する。

これもやりすぎると「ぐぐれ」となってしまうが、一日一回くらい、チャンスがあればやるようにしている。誰かにわざわざ頼って問題解決してみると、誰かと一緒に解決したという経験が得られる。

そういうのが、私は飲み会で仲良くなるよりも、誰かと信頼関係を作る基盤となっている。彼と私で同じ方向を向いて、共通目標のために真剣に仕事に取組み、皆で達成する。そこで、直接会話を適切な量交わすことが重要なインフラになっているなと感じる。だからこそ、毎日ではなくともオフィスに一緒に出て、一日過ごすことで、それとない会話をすることができるきっかけとなる。

もっと器用な人は、もっと親しくなったり飲み友達になったりとうまくやっているんだろうけど、私はそういうのは性格的に遠慮している。距離が近すぎると仲がこじれるリスクがあるので、良い距離を保って仕事仲間でいたい。だからこそ、あまりにもドライにデジタルに閉じて仕事をするいわゆるフルリモートのような働き方は、すごく「一声かける」が難しかった。それがあのコロナ禍の頃の反省点でもある。興味本位ですごくフルリモートに倒してみて、すごく効率よく働けた思い出だけれど、人間関係の構築はうまく行かなかったと感じた。

人の関係なんて、踏み込み過ぎず、離れ過ぎず、心地よい距離感を長い間続けていくことの方が大事だと今は思っている。技術力がどうとか仕事ができるとか以上に、そっちの方が重要。一人で完結する仕事なんて大したことがないからだ。