orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

スーパーのレジに並ぶと経済がわかる

 

スーパーに買い物に行くとします。

色んな人がカートに商品を入れています。私ももちろん、買いたい商品を手に取り自分のカートに入れます。

自分自身のカートは、結構いつも買うものばかりではないですか。

そうやって、買い物をいつも繰り返していると、スーパーには沢山モノが置いてあるのに、私はいつも決まったものしか買わない。

それなら、私が買わない以外の商品はどうなっているんだろう、という疑問が沸いてきます。みんな同じ商品を買うなら、買われない商品があるはずで、それって置き場所が無駄になりませんかね。

ところが、他の人のカートのなかをチラっと見ると、その考えが覆されます。絶対に、絶対に私が買わないような商品が、どんどんカートに入っているのです。

逆に言えば、他の人から私のカートの中を見ると、「そんなの買う人がいるんだ!」ってびっくりされるものもあるかもしれません。

でも、「あなた、なぜその商品を買うんですか?、そんな量は必要ないんじゃないですか?」って聴けませんよね。そんなことしたら、不審ですよね。だから、理由まではわかりません。わからないですが、世の中には多種多様なニーズがあるというのは間違いなさそうです。

今期も深夜アニメがたくさん作られ放映され、たくさんの作品が最終回を迎えますが、私は一本も見ていません。深夜アニメをたくさん見ていた時代もありましたが、最近は見なくなりました。こうやって見なくなっているから、アニメも衰退するか、と思ったらそんなことはありません。私が見なくなっただけの話です。他人のカートにはきっと、たくさんアニメが入っているのでしょう。

さて、このブログらしく、会社員としての自分を考えてみます。自分の職種は今後、時代の変遷でどうなってしまうんだろうと思っている人は結構多いと思います。たいていの人は自分の会社のことしかわかりません。経済ニュースを見ながら、へ~、世の中はそうなっているのかと思うくらいでしょう。ただ、自分が社会からどれだけニーズがあるかなんて、実は誰もわかりません。スーパーに置いてみたら、飛ぶように売れるかもしれませんが、置かなきゃわかりません。

なのに、自分の価値を勝手に決め自己評価も低めで、価値を測ってみようともせず「自分はこんなもんだ」と納得している人がたくさんいると思います。

それはもったいないことをしているのかもしれません。自分の家では決してブロッコリーは買わないけれど、他の家ではバカ売れしているかもしれないのです。

しかし、いきなり転職活動をするのは、エネルギーが必要すぎて疲れてしまいます。どうすればよいのでしょうか。

それは、他業種の人と雑談をしてみるのがいいんじゃないかな、と思います。スーパーにたくさんの商品があるように、世の中には多種多様な職業があり、ニーズがあります。それぞれ、ニーズがあるから存在していますが、なぜ必要なのかたいてい、分かっていないものです。しかしスーパーの全商品を買うわけにもいかないし、買ってもわからないことがほとんどだと思います。だから、雑談をしてみるのです。そうすると自分のユニークな価値が見えてくることがあります。他業種と比べてこんなことが自分は秀でたのか、と。それは自分のカートの中だけを見ていてもさっぱり気が付きません。

私が最近好きなのは、「アニメ」ではなく「アニメが好きな人に魅力を聴くこと」です。いろんな嗜好があり、それぞれに主張があり、ピンと来たりピンと来なかったり。それでも世界は広まります。それぞれの人にそれぞれの趣きがあり、理解していくと世界の解像度が上がるとともに、自分への理解も進みます。ああ、私のカートの中って、こんなにユニークだったんだ、ってやっとわかるということです。