オールド・ボーイズ・ネットワーク、あるいは、おやじネットワーク

 

オールド・ボーイズ・ネットワーク。

 

toyokeizai.net

女性が出世しにくい理由のひとつに、いわゆる「オールド・ボーイズ・ネットワークの存在」があるかと思います。

この「オールド・ボーイズ・ネットワーク」とは社内外の公式、非公式の組織や人脈のことを指します。社内の派閥、飲み仲間、業界の勉強会、経営者団体等々、形態や目的はさまざまです。男性はたいてい一人で複数のグループに属しており、お互いに情報交換をしたり、時には仕事上の便宜を図ったりしています。このアンダーグラウンドの活動が社内政治を制することさえあるほどです。しかしほとんどの場合、女性はこれらのグループのメンバーではありません。

 

日経でも特集されていた。

 

www.nikkei.com

女性のキャリアアップを阻む壁の1つとして指摘されるのが「オールド・ボーイズ・ネットワーク(OBN)」。男性中心の組織が作り上げてきた独特の仕事の進め方や人間関係を指す言葉だ。近年はイノベーションを阻むものとしても見直す機運が高まっている。男性が中心となりこのOBNを考えたり、他の人に知らせたりする取り組みも広がってきた。

 

とてもこのオールド・ボーイズ・ネットワークのことはよくわかるんだけど、私自身はこのネットワークの外側に常にいる。社内の派閥にも属せず、飲みにも行かず、業界の勉強会にも行かず、ゴルフもしないしたばこも吸わない。

子供の時に親に「あなたはサラリーマンに向かない、学者にでもなった方が」と言われたこともあったが、あれはあながち間違ってはいないと思う。

しかし、だからと言ってサラリーマンとして成功しないかというと、全く別の話。こんな、わけのわからない集団に属しなくたって、仕事ができて、会社が自分に依存するぐらいビジネスを握ってしまえば、どうにも切り離せないのである。

それができなければ、それだけの実力だということだ。

若いときに、こういうあいまいな人間関係に悩んだ時期はあった。集団行動があまり好きではなかった。スタンドプレーを好んだ。歩調を合わせるより独断で進めるほうが効率的に感じた。

無理に合わせようとして苦しんだ時期もあったが、結局自分にはできないことを取り組んでも意味はないので、開き直って、自分はこうなんだと一貫することにしたが、それでよかったようだ。社会は、そういう人なんだね、と理解したら、それはそれで受け入れてくれる。

前者の記事は、女性もこの「オールド・ボーイズ・ネットワーク」を意識して入り込んでいけという論調。後者は男性が改革していかないと女性の登用の障害になるという論調。まあ、両方ともよくわかる。だけど、私はこのネットワーク。そもそも大嫌いだよ。改革どうこうより、その人間関係での立ち振る舞いでビジネス上の判断に影響が出るのが非効率だと思う。上席と飲み友達だから出世するとか、昭和かって。

これも、昭和の会社像にメンバーシップ的な要素が強すぎたことが影響していると思う。会社=人生、というのが会社員だったから、会社にコミュニティーがないと孤独になってしまうから。そして自分のコミュニティーの人間を「ひいき」し守ろうという意識が働くのも人間なんだろうと思う。

私自身は、会社にコミュニティーを期待していない。もはやリモートでもオフィスでもハイブリッドで働けるようになり、会社に全時間を投入するような時代でもない。転職の可能性もあれば副業もできる。人生の一つの側面に過ぎない。会社でコミュニティーを得るとしても、自分本位、主体的なものでありたい。出世したいという動機が含まれるようなコミュニティーに全く興味はない。

繰り返すが、そんな考え方の人間にすら、居場所はあるということだ。それは実力で勝負し結果を出すということに注力するということにほかならない。誰とも誠実に接し、一方でどこにも属さない。

ある意味、オールド・ボーイズ・ネットワークを、過大評価しないでほしい。価値のないものであればそのうち廃れるのである。知らぬ存ぜずでも勝負できる。