orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

IT業界、技術力と同じくらい人間力も必要な件

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技術者と呼ばれる職業に就いていますが、長年の間、技術を付けろ。技術がないと生きていけないぞ。そして技術は時間とともに変わり続けるから、一生勉強しないとどこかで置き去りにされるぞ。

そんな話をずっとずっと、業界に入ってから聞かされてきました。会社の中でもそうだし、会社の外でも、メディア記事でも。この強迫観念のようなフレーズがあるので、資格試験の取得や、研修などのサービスも存在します。考えてみれば2000年に入る前からベンダーの資格試験はあったし、情報処理技術者試験などは1969年から始まっています。

そりゃ技術者って言う名前だから技術がなきゃ技術者じゃないでしょ。そりゃそうなんですが、私はこの業界、技術が高い人間が必ずしも出世しているようにはとても見えないんですよね。

技術者が出世するときに技術力以外に見られるもの、それは人間力です。

同僚に挨拶できるかとか。

自分の誤りや過ちに気が付いたときに、即座に謝ることができるかとか。

感謝の念を、ありがとうという言葉で相手に伝えられるかとか。

感情的な対応をしないとか。

罪を憎んで人を憎まずとか。

この人間力と言う言葉は非常に曖昧な言葉で点数化しにくい。だから「技術力を上げるためにこの勉強をしましょう!」とは言えますが、「人間力を上げるためにこの勉強をしましょう!」とは誰も言わないんですね。

技術力が評価と全く関係ない、なんて話ではありません。

すばらしい人間力のある人は、技術力が初め不十分でも、努力でカバーしいずれ必要な技術力を備えていきます。

逆のケースではどうでしょう。すばらしい技術力のある人が、人間力が初め不十分でも、努力でカバーしいずれ必要な人間力を備えていく、これもありますよね。

両方育てていかなければいけないのに、あまりにも技術力が点数化しやすいがために、人間力を育てるという視点はなおざりにされやすいのが現実です。だからこそ技術力偏重になり、えらく勉強してるのに評価されない人という存在がこの業界には散見されます。

一方で、いくら資格取っても、仕事できるわけじゃないだろう!、という極端なことをおっしゃる人、私は何人も見てきました。これはある意味真実です。前述の人間力があってはじめて技術力が生きてきますから、資格の勉強だけでは両輪は育ちません。ただ、人間力だけ磨いても、技術力もないと、「いい人なんだけど技術力がね・・」と揶揄されてしまいます。

両方できないと、ということです。

長い社会人生活の中で、何度か人間系の研修を受けました。結構受けているときは楽しいんです。人間力とは何かについて考える時間を得られるのはぜいたくです。でも、受けて数日後にはすっかり忘れちゃうんですね。

技術力みたいに、人間力って本を読んでおぼえればいいというものではないですよね。だから雲をつかむような話になっちゃって、みんな技術力に逃げちゃうんだと思っています。この業界の人たちって。

でも、人事評価の段になると、急に上司が人間性に足を突っ込んでくる。普段技術技術言っているのに、評価の段になるとコミュニケーションやらモチベーションやら、リーダーシップやらの話が出るわ出るわ。

もしIT業界の外にいらっしゃって中を想像していらっしゃるような方は、きっと誤解されています。そんなに技術主義じゃないですよ。上司が気に入らないヤツがいれば閑職においやったり、技術はあるけど人当たりが悪すぎると仕事が振ってこなくなったりします。それって、技術主義の人からすると、技術そのものじゃないじゃないかと不満を吐露されるかもしれませんが、いやいや仕事ってもっと人間と人間のさ、みたいな話を被せられるのがオチです。

というのも、私、最近技術的に指導することより人間的なことで指導することの方が多くて、それで自分自身ってそんなに人間力尖ってたっけ?、みたいに思うのですが、いろんな失敗を経て、その大事さについては人一倍わかっている認識だけはあります。技術力がむしろある人には、人間力で足を引っ張らないようにしてほしいし、見本となるような人を周りに見つけてほしいと思います。人のことは人に学ぶべきです。技術みたいに本には書いてないことが多いです。

世の中の雰囲気が技術偏重な気はするので、惑わされないように、人間力にも気を付けましょうね。