orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

日本型会社組織の限界と心理的安全性の関係

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外の世界を知ること

いろんな会社の内部事情を知ることは大事です。人生で何十社も転職しないので、自分が見て来たことを「日本の会社は~」と一般化しがちですが必ず偏りがあります。

このZOZOテクノロジーズの記事はためになりました。

 

www.businessinsider.jp

そこで今回は、ZOZOテクノロジーズの代表取締役CINO(Chief Innovation Officer)金山裕樹さんにお話を伺いました。ZOZOテクノロジーズは、ご存知「ZOZOSUIT」など革新的な取り組みを連発するZOZOグループを技術面から支えるテクノロジー企業。心理的安全を感じながら働けることは、こうした革新的なアイデアを生むのに不可欠な前提であると金山さんは言います。

しかし一方で、機密性の高い情報を扱うがゆえに、ほんの1年前まで同社もまた、社内の風通しに問題を抱えており、そのことが社員の心理的安全を脅かしていたのだそう。どのようにして社内の環境を改善していったのか、チーム内にデジタル心理的安全性を築くための取り組みを聞きました。

 

考察

この記事は心理的安全性がテーマの記事ですが、日本の風土自体が島国根性という言葉に現れているように、クローズドな性格を持ちがちだと思います。学校のクラスでもいくつかの仲良しグループに分かれたりしますし、何しろプライベートチャンネルを作ってその中で自分は孤独ではない、という防御的反応をしがちです。あの、恐怖の「友達百人できるかな」思想は幼少期のころから日本人の奥底に植え付けられているのだと思います。今なら思う、できるわけないでしょ、と。でも子供時代、根暗だの友達がいないだので孤独感を持たされるのは本当に時間のムダだと思います。

SlackのプライベートチャンネルやDMは結構いろんな企業で悪いもの扱いされています。この記事でも禁止事項となっています。ただ、私はSlackが悪いんじゃないと思う。Slackが無かったときでも、限定したメールは行きかっていたし、たばこ部屋だけでする話とかもあったみたいだし、飲み仲間みたいなコミュニティーがあって、勝手に話が盛り上がっていた。Slackは社会を見える化しただけであって、Slackが無くてもプライベートでひそひそ話は日本人が大好きなスタイルだと思います。

日本の会社制度の中がひずんでいる原因は、社内に競争を持ち込むところです。「半沢直樹」が今度テレビで新シリーズを始めるようですが、あの中の銀行も社員間の足の引っ張り合いがひどかった。そして今、リアルの銀行の経営は大変厳しいものとなってきています。

 

www.sankeibiz.jp

 みずほフィナンシャルグループ(FG)が令和2年10月から企業年金を事実上、減額することが18日、分かった。傘下のみずほ銀行、みずほ信託銀行を中心とする約3万5千人の社員のうち53歳以下を対象とする。48~53歳の社員が2年度中に会社を辞めた場合は減額しない特例を設けるため、中高年の早期退職が増える可能性がある。

 

みずほが悪いということではなく、銀行は日本型経営の象徴のような存在でしたから、その行き詰まりは心理的安全性の話と密接に絡まっていると考えています。

本来は会社組織の構成員は味方同士であるはずなのに、派閥や事業部、グループなどにわかれて敵対視するような文化が色濃く日本社会には存在していると思います。放っておくとそうなっていくように感じます。

 

オフィスレイアウトが重要に

ここ最近思うことが、オフィスの作りが重要であることです。

 

cloud.watch.impress.co.jp

 日本電気株式会社(以下、NEC)が、東京・三田の本社3階にコワーキングスペース「BASE」を設置してから、約半年が経過した。

 同社の社内変革プロジェクト「Project RISE」の推進において、実践の場に位置づけられる「BASE」は、グループ社員の能力を最大限に発揮し、新たな価値創造を継続的に推進することを目的に設置したもので、これまでに想定を上回る社員が利用。2019年7月に実施した「テレワーク・デイズ2019」では、約4万1000人のNECグループ社員がテレワークを実践しており、全社の働き方改革を促進する起爆剤のひとつになっている。

 

ウィーワークの経営が大変なことと、このカジュアルなインテリアは全く関係ないですよ。私も最近、ここではありあせんが似たような設備に触れることができたのですが、その絶大な効果を感じています。BASEのような旧来のオフィス環境と一線を画している空間に人間がいると、それだけで防御的反応を和らげてくれます。「話すべき内容は仕事と関連していなくてもよい」という暗黙の了解が参加者を包み、普段の話す内容と外れたゾーンでも話題にしやすいです。また、変なことを言っても怒られない雰囲気があります。そして他部門の人とも話しやすい雰囲気があります。

この「外れたゾーン」や「変なこと」や、「他部門の人の発言」の中に、イノベーションが隠れていることがあります。

おそらく、蛍光灯の下で事務机が規則的に並んでいる旧来のオフィス環境は、事務的なワークフローを淡々とこなすには最適なのでしょう。しかしそこから逸脱することがどんどん難しくなっていき組織がどんどん保守的になってくる。

ですから、最近のスタートアップがカジュアルなオフィスにしていることは一定の意味があるなと最近思っています。ただ、カジュアルにするにしても家具や壁面工事などをケチってはいけない。居心地の悪いカジュアルな空間は、かえって逆効果ですから。

音楽や、コーヒーなど、周辺のアイテムもあると素敵ですね。

家じゃないですが、ずっといても落ち着ける場所、というような概念をオフィスに持ち込むことで改善できる体験をしたばかりです。

 

ということで、Slackに原因を求めるのではなく、もっとオフィスの在り方自体を見直し、社員同士で争いをしない、「非・半沢直樹の銀行的な職場環境」を目指すべきじゃないかなぁと思った土曜日の午後です。