orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。



少なくとも前のIT担当大臣は適任だったのだけれども

f:id:orangeitems:20190914105625j:plain

 

IT担当大臣として適格かの議論

第四次安倍改造内閣にてIT担当大臣を拝命した竹本氏が、適任なのかということで世の中がモヤモヤしていますよね。

 

はんこ議連会長

www.huffingtonpost.jp

内閣改造でIT担当大臣となった竹本直一氏は9月12日の就任記者会見で、印鑑とデジタル化について「共栄のため知恵をしぼる」と述べ、両立させていく考えを示した。

竹本氏は「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」(はんこ議連)の会長を務めており、会見でデジタル化推進との利害対立について問われる一幕があった。

まず、日本でIT化が広まらない現状について問われた竹本氏は「印章のデジタル化」を例に挙げた。

 

自身のホームページドメインがレジストラにロックされる

www.jiji.com

11日の内閣改造で初入閣した竹本直一IT政策担当相(78)の公式ホームページが閲覧できなくなっていることが13日、分かった。インターネット交流サイト(SNS)上では、「IT担当大丈夫?」などと不安の声も上がっている。竹本氏は自身の公式ツイッターで、「ドメインを管理している会社からロックがかけられた状態になっており、復旧作業を進めている」などと説明している。

 

公式YouTubeの「高く評価した動画」が不適切

www.itmedia.co.jp

 竹本氏は、公式WebサイトやTwitter、Facebook、YouTubeなどネットメディアを通じて情報発信しているが、公式サイトは9月13日現在、閲覧できない状態だ。さらに、公式YouTubeでは、アニメ海賊版など不適切な動画を含むリストを、「高く評価した動画」として公開していたことも分かった。

 竹本氏の事務所は、「本人はこんな動画は見ないと思う」とコメント。YouTubeアカウントを管理するスタッフのミスで、不適切な動画を含むリストが誤って公開された可能性があるという。

 

まだ就任したばかりで評価するのは早計ではありますが、この短時間にこれだけの記事を書かせるのはネット民にとっては「ネタの宝庫」としか言いようがないのではないかと思う次第です。

 

前大臣のこと

内閣改造前までのIT担当大臣だった平井卓也氏は度々メディアにも登場し、今後のITの議論について的確なスピーチをしていたのを思い出します。留任すればよかったのにと残念な気持ちです。

平井氏の語録をまとめておきます。

 

ZDnet

マイクロソフトのイベントでのスピーチです。

 

japan.zdnet.com

日本政府が提唱する未来社会のコンセプトである「Society 5.0」について語った。

(中略)

「日本は新しい令和の時代に入ったが、この時代の人口構成は、50歳以上が6割、65歳以上が4割といった割合で安定してしまう可能性が高い。特に50歳以上が6割という社会は、これまで地球上に存在したことがない。果たして、サイバー空間とフィジカル空間をどうやって融合し、どうやって経済発展と社会的課題の解決を両立していくのか」

「この問題については、多くの国からもたいへん興味を持たれている。状況が似通っている欧米諸国とも連携しながら対応策を見出して、後に同様の状況を迎える国々に伝授できるようにして、グローバルに貢献していきたい」

「Society 5.0はデジタリゼーションではなく、“デジタライゼーション”を推進していかなければならない」

「両方とも“デジタル化”と表現されているが、意味合いが違う。例えば、テレビ放送がアナログからデジタルに変わったのはデジタリゼーションだ。それに対し、デジタライゼーションはそうした技術の変化を捉えて、サブスクリプションモデルのテレビ放送サービスを展開するようなケースが当てはまる。つまり、物事のやり方を大きく変えるわけだ。そして、それが利用者からして圧倒的に便利になることが、デジタライゼーションだと、私は解釈している」

 

これだけのことをサラリと言えたら十二分に合格ではないか・・と。

一方の竹本氏のブログには、ITやデジタルのことなど何も書かれていないのも不安を煽る結果となっているかと思います。

 

日本経済新聞

www.nikkei.com

政府は最先端のIT(情報技術)を活用した「スマートシティー」づくりを進めるため、海外の先進的な都市との連携強化に乗り出す。欧州連合(EU)や中国の都市に参加を求め、10月9日に横浜市で初会合を開く。海外での先進事例を日本での普及に生かす。平井卓也科学技術相が22日の閣議後の記者会見で明らかにした。

 

科学技術担当大臣はIT担当大臣とセットであり、平井氏が務めていたわけですけれどもこれが竹本氏にそのままスライドしました。スマートシティーについては非常に重要な分野であり来月10月9日に横浜市で初会合となるらしいですが、そこにドメインやYouTubeを管理できないはんこ議連会長が出席するという絵が爆誕してしまうということになったのだと思います。

スマートシティーについてはエストニアの事例が世界的に有名ですが、日本は国も大きいのでせめて特定の都市に限定してまずはPoCやりましょうよぐらいの状況だったと思うのですが、どうなることやらです。

 

平井氏のブログ

平井氏のメディア記事を見るとかなり的確に政府の発信をリードしている印象だったのですが、それはブログを見ても明らかです。

 

私たちは「AI」と、どう付き合っていくべきか | 平井卓也[ひらいたくや] IT担当大臣(科学技術、クールジャパン、知的財産、宇宙政策) 自民党 衆議院議員

全ての国民が「デジタル社会」で幸せに暮らせるために | 平井卓也[ひらいたくや] IT担当大臣(科学技術、クールジャパン、知的財産、宇宙政策) 自民党 衆議院議員

Disruptiveなイノベーションが起きる国へ | 平井卓也[ひらいたくや] IT担当大臣(科学技術、クールジャパン、知的財産、宇宙政策) 自民党 衆議院議員

デジタル社会における政府情報システムの構築 | 平井卓也[ひらいたくや] IT担当大臣(科学技術、クールジャパン、知的財産、宇宙政策) 自民党 衆議院議員

 

まとめ

国民としても叩くことばかりではなく、このように正しくリードできた適格な方の実績についてきちんと評価していかないといけないのではないかと思います。今回の交代は大変残念です。

基本的には官僚ベースで物事は決まっていくと思うのですが、その法制度整備の時点で国会議論は大丈夫なのか。ITリテラシーがないIT担当大臣では官僚が作った資料の棒読みになるのではないか。

今後の政府のIT政策が心配となった一件でした。