orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

ネットの炎上に対してどのように対処するべきかについて

f:id:orangeitems:20190106000443j:plain

 

落合さんの記事を読んで

今日は、落合陽一さんのこの文章を読みました。

 

note.mu

 

あえて切り取らないことにします。

そもそも、実名を出してメディアに意見を述べるなんて、本当にタフじゃないとやってられないと思います。私の匿名のブログであっても大変な思いをすることもありますから、実名ならもっとでしょう。メディアで実名で意見を発し、かつブランドを守り続けられている方は尊敬に値すると思っています。

世の中にはいろーんな人がいますから、全員と相容れるなんてありえません。共感できる人を見つけてコラボレーションするのが関の山だと思います。読み手を、国民を、人類を、なんて高い目標を抱えてしまうとどこかで相容れなくなり、炎上のエネルギーが発生してしまうと思うのです。政治家なんていい例えで、しょっちゅう叩かれていますよね。選挙になったら強いのにね。

切り取るから、ファクトチェックしないから、炎上すると思いきやそんなことばかりではなく、本当に相容れない人というのはいます。むしろファクトチェックしてくれたら炎上しないという理論のほうが、性善説過ぎると私は思います。

今回は、匿名の私が「炎上するネット時代の切り取り文化」に対して自身で守っている(というより構築した)ルールをまとめておきたいと思います。些細なことではありますが、1年間ブログを続けてきたことから学んだことのまとめです。

 

具体的な対策

私が守っている具体的な対策に入っていきます。

 

反応しないこと

私がAと言う元記事をブログに作成しこれが炎上するとします。炎上するためにはまずこの記事が広く読まれる必要があります。ブログだけでは露出しませんから、何らかのメディアで拡散されることになります。

炎上した状況だとたくさんの人々の目にさらされるためいろんなコメントが付きます。そのコメントを読んでいくと、「いや、違うんだよ」「どうやったらそう読めるんだよ」と必ず思うのです。それに対して今回の落合さんのように反論記事を繰り出すと、今度は人格攻撃が始まります。信用できないとか、汚い言葉でののしるとか・・。

現在進行中の日本と韓国のやり取りもそうですが、理屈が通じない相手とわかりあうというのは非常にコストが高いと思っています。やらなければいけないとしたら、それはもう自分の生存をかけて特定少数(不特定多数の逆)と徹底的にやり合わなければいけません。炎上という現象は、1対Nの現象なのです。Nが不特定である以上、反応すべきではなく放っておく必要のある現象だと思います。

 

www.sanspo.com

また、この投稿には「バカの相手をするほど」「暇じゃない」というハッシュタグも添えられている。

 

上記の例は、まだ反応している方だと思うのですが。

メディアという広い海に物を投げたら、もはやその物は作品であり、自分の手から離れたと考えた方が良いと思います。その作品に不特定多数の人々が群がってフルボッコにしたってそれを守ろうとする必要はなく、誤解されようがなんだろうがそこに置きっぱなしにして自身はそっと見守るしかない、と思っています。

相容れない人と過去の作品について消耗するより、新しい作品を作るべく次に進んだ方が良いし、相容れない人々だって反応がなければそれ以上炎上を燃やすためのエネルギーが無くなっていきます。もっと言えば休みが終われば忘れているのです。まあ「相容れない=バカ」という表現は気に入らないのなら近づくなよというサインなだけだと思いますが、バカという言葉こそ反応になってしまうとも思います。もう何も言わないこと、これが一番。

反応しないことを何度も繰り返していると反論のコメントが付きにくくなります。暖簾に腕押しとはよく言ったものです。 

 

個人的な意見であることを強調すること

全員がそうすべきだ、という表現は必ず相容れない勢力を敵に回します。私の個人的な意見ですが、ということを最近よく書くことが多いです。個人的な意見を言ってそれに対して反対意見があることはとても自然です。だからといって個人的な意見も、反対意見も損ねられることはなく対等です。しかし、全員がそうすべきだ、と言いしかもその表現が強いものである場合、相容れない勢力が匿名で結託し、負の共感で大きなエネルギーを生み出します。そうなった場合もはや理屈ではなく、最後は人格攻撃までエスカレートしてしまうのが常です。

という話も個人的な意見です。

 

常にわかりやすい表現を用いること

私がとにかく気を付けていることです。

回りくどい文章を続けると、読み手が脱落します。

冗長な表現になっても構わないので、わかりやすい文章を続けることです。

脱落した人は、切り取りがちになります。

 

ですます調を使い、攻撃的な言葉を避ける

デジタルのテキストデータって、面白いもので、である調で書くと、ですます調より読み手の感情を刺激しやすくなります。基本的に読み手は自分の知らない人ですから、礼節を持って丁寧な言葉で、攻撃な言葉を避けて文書を作るべきだと思います。

 

長すぎない。3000字まで。

なんとなく、1トピックは1500~3000字以内にまとめたほうが最も心地よいと感じています。おそらくデジタル、特にスマートフォンで読む時の適正値なのかもしれません。それ以上長いと、例の読み飛ばしが始まり、そこから切り取りが生まれだします。全部読んでくれたら誤解は減ります。

一方で1500字未満だと、いろんなブログで言われることですが、そもそもGoogleに引っ掛かりにくかったり内容不足だったりと言ったところで、記事が人目に触れづらくなる感覚があります。

3000字を超えるような論の場合は、主題を2つにわけで別のドキュメントを作ったほうが良いと思います。

 

炎上したと思ったらエゴサーチしない

エゴサーチ、つまり自分のことをネットで検索することですが、ついつい見たくなるんですよね、ネガティブレスポンスであっても。でもだんだん自分の心を蝕んでいきますので、あ、炎上したかもと思ったら、しばらくネットの反応を見ない方がいいと思います。そうやって自身を保たないとネットも含めたメディアでの自己表現なんて無理だと思います。

せめて、炎上した理由(正しいかどうかに関わらず)を知り、次に活かすぐらいが良い付き合い方です。

 

まとめ

結構地味な対策が並ぶのですが、もう少しまとめてみます。

①誤解されにくい表現を心掛けること
 ・むやみに全体化しない。
 ・個人的な意見ということを強調する。
 ・ですます調を使い、攻撃な言葉を避ける。
 ・長すぎる文章を書かず、わかりやすい平易な表現を使う。

②炎上したら極力反応しないこと
 ・反論記事を書かない
 ・反応を見ない
 ・エゴサーチしない
 ・落ち着いたら状況確認だけして、次に活かす。

③基本的にメディアに投入したらもう作品であり、コメントしない姿勢を貫く

この3つです。

 

これも併せて個人的な意見ですが、落合さんには反論等で疲弊することなく、次の研究なりオピニオンなりに、能力をつぎ込んでいただきたいです。

私がネットに教えてくれたことは、わかりえない人が世の中にいるということと、わかりえる人が世の中にいるということ、そしてわかる人もわかり合えない人も世の中でわだかまりながら共存しているという事実です。それで十分だと思います。