ダークモードに期待したが使い物にならない
Windows 10にしろ、macOSにしろ、ダークモードというものが流行して期待していたわけです。ダークモードとは、できるだけ画面の発光を減らしてディスプレイの電力を使わない工夫です。
OSレベルでサポートするようになりましたし、ChromeやGmailもテーマでダークテーマが選べるようになりました。Windows 10ではOctober 2018 Update以後はエクスプローラーもダークモードになっていよいよ使い物になるかと思いました。
そこで、私も試してみたのですがダメです。これなら、現時点では白基調の画面にして液晶の輝度を下げた方がいいです。
原因
原因は、WEBページが白を基調としているためです。
Yahoo! Japanにしろ、Googleにしろ、はてなブックマークにしろ、ページは白基調です。黒基調の画面に、突然白いWebページを表示すると、コントラストが強すぎるのです。
感覚的に言えば「チカチカ」します。夜、電気を付けずにスマホを見ていると途端に目が疲れますよね。これと同じです。闇の中に明るすぎる光を見ていると目が消耗するのです。
これならば、全体的に白を基調とした明るめのUIにしておいてWEBページを見ること。そしてディスプレイの輝度を落とすのが最も、明るい部分と暗い部分の落差がありません。画面全体のコントラストの明るい部分と暗い部分の差を少なくするのです。
一応、Chromeには、プラグインでWebページをダークモード化するDark Readerというものがリリースされています。
ただ、本来のWEBサイト制作者側の意図と異なる表示をさせるのが不安で、利用していません。スクリーンショットを取るときも困りそうです。WEBページ制作側にダークモードの実装が本格化するまでは見送った方がいいと判断しました。
ダークモードに憧れる理由
ダークモード自体は期待していたんです。
昔のコンピューターのコンソールは黒い背景に緑もしくは白の文字でした。これは昔のディスプレイはブラウン管で、「焼き付き」と呼ばれる現象をふせぐためです。焼き付きとは、同じ光をずっと発していると、消しても表示が残ってしまう現象です。
昔のMS-DOSのときなど、ファンクションキーの機能割り当てを画面の下に表示する習慣があって、画面が真っ暗なはずなのに長方形の四角の表示が残るという現象が起きました。
転載元:https://k-tai.watch.impress.co.jp/img/ktw/docs/360/681/html/STPblog2010-04-12_IT1.jpg.html
下部に白い四角がありますよね。これが焼き付いてしまうのです。
その現象防止に、スクリーンセーバーというものが生まれました。スクリーンセーバーは常に何かの映像が流れていますよね。これは焼き付きを防ぐためです。
今や、スクリーンセーバーって何をセーブするの?守るの?、となってしまいましたが、この辺りを知っているかどうかで年齢がバレます。
したがって、できるだけ画面には何も表示させず、黒基調の画面が好まれたということです。また、昔のブラウン管は今ほど高精細ではなかったので、光がにじんでよみにくかったということもあります。白地に黒は圧倒的に白が強くて読みにくかったわけです。
で、そんな技術的背景はともかく、昔のコンピュータの雰囲気が好きで、ダークモードを使いたかったんです。
使うのはまだ早い
OSだけではなく、アプリもWEBページも全て準備が整って初めてダークモードの意義が出てくるのだろうと思います。今のところ突然全画面で真っ白画面になるのが怖くて耐えられませんでした。
ぼちぼち、アプリ側もダークモードを取り入れてきているようですし・・。
首を長くして環境が整うのを待ちたいと思います。
追記
WIRED.jpが白基調のページなのに、ダークモード勧めんな!って思う。