orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

NECは今こそBtoC事業に取り組むべきではないのだろうか

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NECの復活シナリオ

NEC新野社長のインタビュー記事を読みましたのでコメントします。

tech.nikkeibp.co.jp

「大企業病」「制度疲労」「内向きの仕事がたくさん」「古い会社と驚かれる」「権限移譲しても散々な結果に」「大反省している」――。NECの新野隆社長が日経コンピュータの取材に応じ、後悔の念を吐露した。企業トップがメディアの取材でここまで口にするのは異例だ。業績低迷が続くNECの社内で一体何が起きているのか。そして復活はあるのか。直近の取り組みと新野社長の発言から検証する。

 

しばらくすると有料会員しか読めなくなる記事ですので、ご興味あれば今のうちにご一読ください。

 

感想

既存事業の影が薄い

復活シナリオが書いてあるかと思いきや、海外事業の成長に向けて組織をリストラしつつ外部から人材登用した、以上のことはありませんでした。これだけでも大したものだ、と考えるなら浮上の目はないと思われます。前回の中計で、「改善目標は概ね順調も、想定以上に既存事業が落ち込む」って言葉もあった通り、既存事業こそ大事なんじゃないかと思っています。

日本でビジネスしたら売り上げが延ばせない、この言葉は実は思い込みで、これを言い訳にして既存事業の努力を放棄しているように思えてなりません。そうではないとすれば、なぜ既存事業のテコ入れについて何か具体的な対策が語られないのでしょうか。

 

思い返せば 

NECという会社がもっと元気が良かったころのころを思い出してみます。

 

通信ソサイエティマガジン No.15冬号 開発物語 PC-8001の開発

筆者は、TK-80、PC-8001/8801とその後のパソコンシリーズの開発に携わってきたが、本稿では当時を思い起こし、TK-80からパソコンが誕生した背景と経緯、日本初の本格的パソコンPC-8001の開発の経緯についてまとめてみたい。

 

本記事こそが、NECが急成長を遂げた出来事、かつ成長力の源なんだと思います。

1つ大事なことは、消費者に対して直接販売をしていること。つまりBtoCのビジネススタイルだということです。実は昨日、NECのLEDシーリングライトを買ったんですが、結構出来が良くて気に入りました。NECもBtoCを全部やめてしまったわけではありません。

PC-8001のこのビジネスはWindowsやIBM互換機により急速にクローズしてしまうことになるのですが、それでも、一度大きな成功をしたのは間違いないと思います。

しかも、この記事の中で、NECはシアトルの、当時はスタートアップであったMicrosoftと組んでスピーディーに製品開発をしているのがわかります。その担当部署は10名に満たない部署であったとあります。

今の時代であっても、これぐらいの規模感で新規事業を立ち上げ、優良なシリコンバレーのベンチャーと組みつつ、BtoC向けにサービス展開をすれば、上手くいく事例も生まれるのだろうと思います。

 

しかし、PC-98の大成功がバブルのように弾け、現在のPC事業はレノボとの合弁会社の株全体のうち33.4%までしか持っていないという状況です。

きっと、「黒歴史」「失敗事例」のように考え二度と思い出したくないという発想なのかもしれませんが、端から見ていると、「なぜあれだけ大成功したスキームを再び使わないんだろう」と思います。

 

ウインウインの関係になりそうな企業

BtoC事業を国内経由で延ばすとします。

アイリスオーヤマという会社を思い出しました。

 

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売上推移|企業情報|アイリスオーヤマ

 

ここ10年ですごい伸びっぷりですね。成長とはこういうことを言うのでしょう。

 

blogos.com

 

kaden.watch.impress.co.jp

 

アイリスオーヤマのビジネスモデルは、国内事業のシェア拡大です。やたら寡占状態だった国内のBtoCの家電メーカーがBtoBにシフトを進めた結果ホワイトスペースが生まれた場所に、うまく入り込んでいるのがアイリスオーヤマです。

アイリスオーヤマはBtoCをやり切っていますし、消費者の方向を向いてビジネスをしています。AIやIoTやデータサイエンスなど、様々なトピックではなく、あくまでも消費者に何を売るかを主眼にしています。

個人的な意見として、今NECが組むならアイリスオーヤマかなと思います。NECブランドでアイリスオーヤマ製品を売ればもっと広がりが出てくるのではないでしょうか。BtoCでの営業力・流通力はもはやアイリスオーヤマの方があるぐらいですしベストマッチに見えます。

 

まとめ

NECには、PC-8001/8801/9801がなぜあれだけ大きいビジネスになったのか、きちんとトレースをして、国内事業でBtoCで再度成功してほしいと希望します。もし社内にリソースが無ければ、業務提携すればいいのです。PC-8001も周辺機器は、いろんなベンダーからOEMして出してますよね。そのあたりのセンスが優れていたのでマイクロソフトまで抱き込めたのに・・と思います。

今こそ、BtoC、です。