メール送信のトラブルが大変な事態を引き起こす
奥華子さんの大阪イベントで大トラブルが起きているとのこと。
イベントの当選メールが何らかの理由により送信されておらず、開場時間になっても誰も来ていないとのこと。
メールシステムの問題というところで、ITが絡んでいますのでコメントします。
推測する(まだ憶測レベル)
現時点で分かっている情報は少なすぎるのですが、個人の推測(憶測レベル)で記入しておきます。
この大阪イベントは、限定版のブルーレイに入った応募券がないと応募できないシステムでした。ブルーレイはポニーキャニオンから発売されています。ポニーキャニオンがメールを送信したつもりになっていたけれども、送信されていなかったというのが今回の事実です。
ポニーキャニオンがなぜメールを送信していなかったのか、2つの考え方があります。
1)送信する役割を担っていた担当者が、うっかり送るのを忘れていた。
2)送信システム上では送信したと思い込んでいたが、システム側で何らかのエラーが起き送付できていなかった。
今回は間違いなく(2)です。公式サイトのお詫びには、「当選メールがシステムエラーにより送信されなかった」と明記されていますので、(1)ではないのでしょう。
さて、ではポニーキャニオンは何のシステムを使っていたの?ということに興味が移ります。
当方で調べたところ、配配メールというSaaSのクラウドサービスの事例にて、ポニーキャニオンミュージックがこのサービスを使っていることがわかりました。
この配配メールの仕様を見ると、メールマガジンなどの一括送信に特化したメールシステムであり、おそらく当選者向けメール配信はこのシステムを使っているのではないかな、と思えるところがあります。あくまでも当方の憶測ですので、話半分と捉えてください。
今回の奥華子さんのメールトラブルが、この配配メールというSaaSシステムと直接つながるという情報はないのですが、状況としては「ありうるのかな」というところです。目的は合致しますしね。
今回の障害について
配配メールを使っているかどうかはわかりませんが、何らかの配信システムを使っていたのは間違い無いでしょう。
そして、今回は、「一通も送られなかった」そうです。
そんなことは起こりうるのでしょうか。
あるとすれば、サーバー側のシステムエラーです。アプリケーション的には送信したように見えるけれども、メール送信のサブシステムがハングアップなどで一切停止していた場合は、「一通も送られなかった」はありうるでしょう。
しかし、メール送信のサブシステムがハングアップしていたら、さすがに監視システムがアラートを挙げるはずです。他のお客様も一緒に問題が起こるでしょう。サービスレベルの問題になります。運営側も監視サーバー経由でテストメールを5分に1通送付し、遅れなかったらアラートを挙げるなどの対応策を行なっているはずです。一通も送られないということで、サーバートラブルなのはわかるのですが、なぜユーザー側もSaaS運営側も奥華子さんが誰もお客さんが来ない!というところまで気が付けなかったのか、不思議なところです。
ひょっとすると、配信システムにおいて、送付フォームに不備があると送信エラーになるものの、ユーザー側が気をつけないと気がつかないようなワークフローが隠れていたという可能性もあります。そうすると、ユーザーの使い方が悪い、ということに落としこまれるかもしれません。とすれば、「ユーザーが送信失敗しているのに気が付けないのはおかしい!」ということにもなるでしょう。
なお、メールサーバーのレイヤーで考えると、もしメールサーバーが全通を送信トライしたとすれば、一通も送れないというのは、インターネット通信にエラーがあったか、ファイアウォールで閉じられていたかぐらいの低いネットワークの問題しか浮かびません。全部送られないというのはそれぐらい致命的なことが起きないと起こらないはずです。ネットワークが繋がっていれば、何通かは送られるはず・・。
もしくは、全部のメールが一度どこかのメールサーバーにリレーされ、そこから送られるはずがそのOSが停止していたとか・・。これはありうるかもしれませんが、これも運用側で気が付ける監視をしているはずだと思います。
いろいろと原因を考えるのですが、「一通も送られない」というのが厳しい現象過ぎて、現状ではよくわかりません。
まとめ
とりあえず、憶測レベルですので結論は出ないのですが、インフラエンジニアとすればそのシステム側の原因が気になるところです。メール配信は2018年の今においてもビジネスを支えるアプリケーションでありインフラですからね。
続報あれば追記します。