GoogleがLookerを買収
Googleが大きな買い物をしました。分析のスタートアップであるLookerを26億ドル(日本円で約2814億円)で買収しました。
Google made a big splash this morning when it announced it’s going to acquire Looker, a hot analytics startup that’s raised over $280 million. It’s paying $2.6 billion for the privilege and adding the company to Google Cloud.
まだ日本のネットメディアは報じていないので英語記事ですが、現地朝のビッグニュースとなっています。Google Cloudの大きな強みを作るための買収のようです。
Lookerとは何か
いわゆるBIプラットフォームと呼ばれている領域です。分析です。
日本ではまだまだ知名度が低いのですが、アメリカでは相当に成長しているし日本でもメルカリやリクルートが先行導入しています。ここでGoogleが買収したことで、間違いなく日本でも急激にシェアを伸ばすのではないかと思います。
日本語の情報もいくつかありますので、情報収集しておきましょう。
Lookerホームページ(日本)
CEOのインタビュー記事
ビジネスでの意思決定においてデータ分析の果たす役割が増す一方、収集されて判断材料となるデータの量も肥大化するばかり ── そんな「データ・アナリティクスとビッグデータの時代」を生き抜くには、BI(Business Intelligence)ツールが不可欠となっている。
多種多様なBIツール企業が登場するなか、技術に加えてカスタマーサービス面でも高い独自性を打ち出して注目を集めてきたのが米Looker(Looker Data Sciences)だ。日本でもビジネスを本格化させている同社のフランク・ビエンCEOが来日し、Looker、そして日本での事業について語った。
ユーザーであるメルカリの事例
①
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ユーザー事例:エクスチュア社
2019年のヒット商品へ
クラウドサービスも、IaaS(インフラ)だけでは差別化できず、その上に優れたソフトウェアを実装し利用してもらうことがトレンドとなっています。AWSではすでにさまざまなAmazon〇〇〇がありますし、AzureではOfficeやActive Directory、IBMはWatsonやIBM関連のソフトウェアや今後予想されるRed Hatソフトウェア、OracleはOracle DBやERPなど。ユーザーとするとマルチクラウドで適材適所で使える選択肢が増えてうれしい限りですが、GoogleはLookerを武器にしたいというわけです。
今やKubernetesマネージドはどのクラウドでも実装されるようになっていて、もはや差別化ポイントとはならないので、今回のアクションはかなり重要な意思が含まれているのではないかと思います。
Looker CEOの「グーグルで検索すれば何でもすぐにわかる時代に、自分の会社の先月の売り上げ構成を知るのに手間がかかるというのはおかしい」というのは非常に痛快でわかりやすいですね。Lookerがこれを解決するとすれば、Google Cloudはデータを一番わかりやすく分析できるプラットフォームになりたいようです。
本ニュースを機に私もLookerに興味を持ちましたので、Google Cloudを通じて近づいていきたいと思います。