U.S.Aの次は何か
2018年はDA PUMP「U.S.A.」一色でした。YouTubeやApple Musicなどストリーミングで音楽を聴くことが流行し、気に入ったらSNSでリンクを渡して拡散するという時代となり、新しい形の売れ方をしたと理解しています。
こうなると次の曲が非常に大事ですよね。DA PUMP陣営もすでに次の曲の準備を急ピッチで進めているのではないかと思います。人々も年が変わるとも次のトレンドを探し始めますから、あの年末の勢いを借りるなら早ければ早いほどいいと言えます。
2曲目戦略に成功したアーチストの例
JPOPの歴史を振り返ると、この2曲目戦略に成功したアーチストは人気が長期間続くように思うのです。
プリンセスプリンセス
プリンセスプリンセスは「Diamonds」で1989年4月にスマッシュヒットしたのですがー
その3か月後に新曲をもってくるのではなく、1年前に出して誰にも知られることのなかったシングル「世界でいちばん熱い夏」をアレンジして再度世に出すということをやって、これで大成功し、その後数年ガールズバンドとしての存在感を固めました。
Mr.Children
知る人ぞ知るミスチルですが、出世作は1993年11月の「CROSS ROAD」です。この曲の売上は125万枚と言われていますが、なんとその前の曲の売上は8万枚。
翌年の1994年6月に出した「innocent world」は193万枚の大ヒットの記録を残しています。
スピッツ
スピッツと言えば1995年4月に162万枚の大ヒットを記録した「ロビンソン」。その前の曲が3万曲でした。11番目のシングルにして実を結んだ曲です。
3か月後の1995年7月に、「涙がキラリ☆」を出しています。
これもいい曲だ。ちなみに、その後「チェリー」を出して再度大ヒットをつかんでいます。
他には・・
YouTubeで探していると時間がいくらあっても足りないので、例だけ出しておきます。
・宇多田ヒカルの「Automatic(1998/12)」の後の、「Movin' on without you(1999/2)」、からの「First Love(1999/4)」(これは鮮やかだった)
・モーニング娘の「ラブマシーン(1999/9)」の後の、「恋のダンスサイト(2000/1)」、からの「ハッピーサマーウェディング(2000/5)
・GLAY「HOWEVER(1997/8)」からの「誘惑/SOUL LOVE(1998/4)」
などなど・・。戦略的には3か月ぐらいで次を出すと勢いが出ますが、少なくとも半年以内には第二弾を出すと成功しているように見えます。
逆に、二発目に失敗して「一発屋」と呼ばれてしまう例はたくさんあるのですが、ここでは挙げません。
U.S.Aは2018/6発売なのですが、実際に流行したのが9月ぐらいからなので感覚的には今年の3月までには何らかの動きを見せた方がいいと思います。
ビジネスでもありがちなこと
新規ビジネス系をやっていると思うのですが、一発当てるのすら相当難しいのに、そこから二発目を当てに行くのはかなり大変です。しかし、会社は一年単位で予算を見ていくので、一発当てた何らかのビジネスモデルで、半年後までに二発目を探り当てると次年度から予算がつきます。ビジネスに継続性があると認められると、投資してくれるので拡大のために先にお金が使えるようになります。そうなるためには、一回当たるだけでは「ほめてくれる」だけで、その年が終わるとまた、昔に戻ってしまうのです。
U.S.A.の次を期待して待ちたいと思います。
ちなみに、今回の調査の中で下記のサイトを見つけまして、すごいデータベースとなっておりました。もし過去の流行を数字で知りたい人はおすすめです。