はじめに
2010年あたりから始まった世界的なクラウドの潮流ですが、グローバルから国内まで無数のクラウドサービスが生み出されました。ここ最近、クラウドサービスの名称といえば、
「会社名+クラウド」
に一本化されてきたようです。
下記、例を挙げます。
ちなみにAWSは有名すぎるので省きます。
富士通
2018年6月22日に、富士通が各種クラウドサービスを、FUJITSU Cloud Serviceに一本化したのは話題になっています。cloud.watch.impress.co.jp
実はGoogleは2016年9月30日に、先駆けてGoogle Cloudブランドに一本化していたというお話です。
IBM
IBMは、SoftLayerやらBlueMixやらを経て、2017年11月2日にブランド名をIBM Cloudに統一しました。
ORACLE
OracleはもともとOracle Cloudというブランドでした。Oracleがクラウドビジネスを意識し始めたのは、2014年9月29日の、米オラクルの年次イベント「Oracle OpenWorld 2014」のプレゼンからのようです。
SAP
ERPグローバル大手のSAPも同じ道を歩んできたんです。これまで「SAP HANA Cloud Platform」と呼んでいたPaaSを「SAP Cloud Platform」に改称しています。2017年4月のお話です。
Microsoft
少し毛色が異なりますが、昔は、Azureって、Microsoft AzureじゃなくてWindows Azureでしたね。
Windows Azureは「Microsoft Azure」へ、Microsoftがブランドを変更 - クラウド Watch
Alibaba Cloud
一つまた思い出しました。中国アリババ社が今、力を入れているクラウドサービスも、アリババクラウドでした。
感想
クラウド自体は、過去は一ベンダーにおける、一サービスにしか過ぎませんでした。しかし今や、どのベンダーもクラウド無くしては成長無しというぐらいクラウドに真剣に取り組まないと競争に勝てないのが明白になって来ています。
先週の富士通のニュースを知り、いよいよ踏み絵のように「企業名+クラウド」が使われ出したなという印象です。
今日のZDNetの記事を見ても、今生き残っているクラウドサービスは、結局、会社名を冠につけているクラウドばかりです。
その企業の看板を持ったクラウドと、そうでないクラウド。10年来グローバルでAWSを筆頭に大変な競争をしてきた結果、企業名+クラウド、にすべてが集約された感があります。
クラウドエンジニア養成読本[クラウドを武器にするための知識&実例満載!] Software Design plus