orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

アフターコロナ時代の新価値観を考える

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何かの大きい事件を境に世界の価値観が大きく変わることはこれまでも度々あるのですが、今回の新型コロナウィルス蔓延の件はその一つに数えられると思います。収束した後歴史の一コマには数えられるでしょう。こんなにグローバル化が進みデジタライズされた先進的な文化を享受していた私たちなのに、結局はアナログなウィルスに悩まされるというのが象徴的な出来事にあると思います。

今の政府やメディア、また諸外国の対応を見てどう思われますか。そして企業や隣近所、SNSなどいろんな意見が渦巻いていますが、最適化できていると思いますか。そう思っている人はほとんどいないでしょう。無駄と無理と無茶の3Mがクロスオーバーし絶望を奏でているように見えるはずです。どうして、こうも思い通りにならないのか。誰もがベストの対応を考えようとしているはずなのに。

前提としてあるのが、新型コロナウィルス以前の世界標準を頑なに守ろうとする、既得権益の足掻きです。世界のルールというものは勝ち組が勝ち続けるようにできていました。だってルールを決める人が強者です。強者が自分の有利にルールを設定するのは当然でしょう。ルールさえコントロールすれば、あとは「法に基づいた公明正大な方法」で粛々と世界を廻していれば自分の勝利は決まっているのです。ですから、仮想通貨のようなアバンギャルドな下克上的な価値観の登場で、若い人たちを中心に世界をひっくり返せるのではという雰囲気が出てきても、結局は窮屈な仕組みが作られ単なる金融商品に押し込められてしまいましたよね。過去のITバブルにしたってそうです。急に既得権益者をひっくり返すような方法で世界を一度驚かせたって、ゆっくり既得権益者がルールを再構築し革命者を敗者に落とし込むところを何度も見せられてきました。

さて、今起きていることは、面白いことに、既得権益者を脅かしているのは人ではなく目に見えないウィルスです。しかも、ウィルス感染した場合は高齢者の方が被害が深刻です。そして今の世界の既得権益者は間違いなく高齢者です。アメリカの大統領選、70代がしのぎを削っているのがその象徴です。そして高齢者を狙い撃ちにするようなこの新型コロナウィルスは、既得権益者が最も恐れる生命の危険をもたらします。ですから、こんなに封じ込めに躍起なのは、既得権益者が自らに命の危険をもたらすのが怖いからにほかなりません。だって、世界に健康な姿でいないと、既得権益は維持できませんからね。墓まで持っていくことはどうしてもできません。

一方で、非高齢者は怒るでしょう。なぜなら、感染したとしても完治すると言われているからです。もし非高齢者を救うだけであれば、休校は不要だったと思います。問題は若者を媒介し感染が広がった結果、たくさんの高齢者の生命が脅かされるからというのが本音だと私は思っています。

今起こっていることは、既得権益者がアフターコロナの時代でも、そのまま既得権益者であり続けられるための努力だと思っています。東京オリンピックはその象徴です。テレビをつけていたらわかると思います。こんなにコロナコロナ連呼する癖に、CMに入ると「東京2020!」って大騒ぎしていますよね。東京オリンピックの責任者が高齢の首相経験者であることから考えても、こんなにオリンピックの開催にこだわるのは、アフターコロナのイニシアティブは譲らないという既得権益者、具体的には高齢者の意思だと思います。

 

一方で、70代の高齢者が、海外旅行して帰ってから熱があるのに街を闊歩し、濃厚接触者1400余名、という件が起きています。これら高齢者は高度成長期における勝ち組です。人生先は長くはないので、もう自由に生きるんだと。お気持ちはよくわかります。コロナ以前はそれが既得権益者の勝ちの体現方法でした。氷河期世代の私は海外旅行は数十年前にグアムに1度行ったきりであとはもう国内でじっとしています。そんなお金はないですからね。皮肉なことに、高齢者自身が既得権益のリスクになるなんてことが平気で起こっています。今一番難しいのが、弱い立場の大部分の人たちを抑え込めば良いという過去の既得権益者たちが使ってきた方法が通用しないということです。

つまり、今まで勝ち組の人たちが、アフターコロナの時代に勝ち組でいられるかどうかがとても不安定になってきていて、今はその瀬戸際だということです。

仮にです。高齢者が新型コロナウィルスに大量感染し死者がたくさん出たとしたら、その高齢者が持っていた既得権益は若い世代の人たちに否応なく渡されることとなります。こんな可能性は今まであったか。それは第二次世界大戦後です。もっとさかのぼれば明治維新もその傾向はあったと思います。それぐらい遡らないと、こんな状況はありえない。

今の既得権益者は、バブルがはじけるまでにさんざん稼いできた60代後半~80代ですからね。奮発してコンサートに行くと、この世代の人たちであふれていませんか。社長が集まる会議などもこれぐらいの年の人ばかりです。

 

私自身は革命を起こしたいわけでも、既得権益者を排除し新世界を作りたいわけでもないです。むしろ、レガシーなルールを潜り抜けて今の自分を確立しているわけで、これまでどおりの世界が平和に続いてほしいとも思っています。

しかし、そうなるようには思えないのが今の現状です。アフターコロナの時代において今までと同じ秩序や価値観が続かない「可能性」が出てきました。ただまだ既得権益者は全くあきらめていない。それは象徴たるオリンピックの動向を見れば良いと思っています。そして株価がクラッシュしないこと。そのあたりがバロメーターになると思います。

政府は、民間への緊急の無利息無担保融資で乗り切り、コロナなどなかった世界を取り戻そうと躍起です。しかし、本当にそれで収束するかは日本だけではなく世界まで見ていかないと読めません。そして前段の通り高齢者が今までの生き方を貫くことでさらに高齢者にリスクを与えてしまう点が混乱を広げるでしょう。

来週には緊急の新しい法律ができ、その後緊急事態宣言がでるところまでは既定路線だと思います。そこで国民が大きく行動を制限されるところまでも見えています。一方で感染は止まらず、テレビの中もこれまで通りとは行かなくなるでしょう。政治の世界や芸能界にも少なからず影響が出始め、国民が影響を痛感するのは実はこれからです。

 

最後はどうなるのかは誰も予想がつきません。ただ、その中には、アフターコロナ時代の新価値観と呼ばれるような世界が生まれている可能性も十分はらんでいます。

世界はどうなろうと続きますし、続いた世界でもルールがあります。このような混乱期に思うのは、思考停止するのが一番負けパターンだということです。新しいルールができる可能性があるのならそのルールに少しでもかめるように意識して生活すること、だと思います。

テレワークがもっと真剣に叫ばれるようになる前からテレワークを試し問題点を洗い出し改善しておくこと。時差通勤をやっておいていろいろ感じて改善しておくこと。ルールを決めたり対応したり準備しておくこと。正直、そんなことをやっているとき、なんとなく「なんだか珍しいものが好きでやってるだけなんじゃないか」的な視線も私は感じました。でもそう言って何もやっていなかった人たちは、今頃、テレワークの際にあれはどうするのか。これはどうするのか。なんて今頃リアル会議して準備し始めています。彼らはもう、遅いと思っています。テレワークをやることが目的ではなく、テレワークを行っても生産性を落とさずメンバーのモチベーションを維持するのが目的です。

新価値観はあやふやで、正解が終わったころにはすでに、新しい権益者がそこにいます。今は椅子取り競争に近いものを感じています。とにかく手と頭と足を動かし、新価値観を作り上げる中心に近づく考え方が重要です。

自粛、待機、それだけで飲まれて閉塞感を持っている人はもう出遅れです。これまでの既得権益者の厚い壁は今なら崩せるかもしれません。本気を出すなら、実は今、です。