orangeitems’s diary

クラウド専任40代後半のインフラエンジニア。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。1日2記事投稿しています(0:00、12:00)。

業務時間以外に仕事のことは考えてはいけない理由

 

昔は、寝ている時や通勤時間中に、いいアイデアが浮かぶなんて発想を信じていた頃もありました。

でも、最近考えるのは、そう言った余暇の時間帯に考えたアイデアなんて、業務時間になると「ああ、あれ無理だわ」となることが多いこと。

いい案だとその時はワクワクして思うのですが、業務時間になるころには残念ながら、詳細まで思い出せなくなっています。また、再度思い出そうとすると穴だらけということも多いです。

業務時間中の着想であれば、同僚と相談することもできるし、仕事の頭になっているので冷静に対処できます。一方で業務時間外だと、誰にも相談できないので、自分の頭の中でぐるぐるし出します。

どうしてあの時、あんなに興奮したんだろ・・と思うこともまあまあありました。もしかして私、天才?なんて思ったことも。でも、概ねハズレです。

それよりも、業務時間外はあえて仕事のことを考えない努力をすべきだと最近は思っています。完全に仕事から離れ、普段仕事では使わない頭を遊びで使ったり、もしくは完全にリラックスして休めることに集中しています。

なぜなら、きちんと休息を取ることで、仕事自体が充実するからです。休みの時に自分の頭を仕事に少しでも使うと、業務時間中とつながってしまい、リラックスできません。その結果むしろ仕事にもマイナスです。

 

過去、同様に業務時間中に考えたアイデア、とても価値が高いと考え、実現方法を色々検討したことがあります。ある程度頭の中で構成し、これを業務時間で実現させようと思ったものです。

しかし、会社に着くと全く別の忙しい仕事が発生し、そんなアイデアを思っていたことすら時間に流されてしまいます。そのうち、なぜあのアイデアが良案だと思ったのか思い出せなくなり、立ち消えてしまいました。それよりも、業務中に思いついたアイデアの方が優先され、かつそれ自体はすぐに実行できよい結果を得ました。

そう言ったことが実際に何度かあって、あ、業務時間外で出てくるアイデアの質は自分の中で過剰評価されやすいんだなと気づくことができました。

何だか、天才っぽいですもんね、仕事以外の時間に何かひらめく、って。しかし、休息しているときに考え付くアイデアは素晴らしい、というのはきっと、思い込みだと思っています。

 

なお、今回の話はもう一つの側面があって、難しい仕事で煮詰まったときは休め、という話です。いくら時間をかけても解決できず、とりあえず休もう。寝よう。そして次の日、急に解決方法が降りてくることがあります。仕事あるある、ですよね。

そういうときに、休息自体が価値であり、休息を取るとアイデアが降りてくるように見えるのですがこれは私は違うと思います。休息を十分にとったのちに、再度頭を使うとパフォーマンスが出やすいということです。休み自体は、仕事自体のために使うものではありません。仕事から頭を切り離さないとリフレッシュできませんから。

決して、休息でアイデアが出てくるのではないのが注意点です。

休みと仕事はメリハリを付けて。仕事は業務時間にやりましょうね。