私の部屋には2台のデスクトップパソコンがあります。
1台は完全に仕事用です。もう1台は完全にプライベート用。
なぜ2台に分けたかというと、WEB会議の時に危ないからです。仕事とプライベートを同じパソコンに置いたら絶対に危険です。画面共有のときとか、クリップボードの貼り付けミスとか、変換ミスとか、何しろ危険です。コロナ禍で学んだことの一つです。パソコンは、仕事用とプライベート用は「物理的に」別にすること。
机の上には、左のディスプレイが会社用。右のディスプレイが仕事用。表示も含めて分割しているのですが、1つ困ったことがありました。机の上に、フルキーボードとマウスを二組置くのは、めちゃくちゃ使いにくいしかっこ悪いのです。
そんなに広くもない自室で、用途を切り替えるたびにキーボードやマウスを切り替えていたら非効率極まりない。何らかの切り替え機構を使って、2つのパソコンを行き来したいとずーーーっと思ってました。
で、1年半くらいは、下記のようなキーボード・マウス切り替え器をつかって凌いでました。
切り替えには、操作が必要で、それがちょっと面倒だったんですね。理想は、パソコンのデュアルディスプレイみたいに、マウスを移動するとディスプレイをまたぐことができると良かった。良かったけど、方法ないなあってずっと思ってきました。
この記事を読むまでは。
Microsoftは、Windows用便利ツール群「PowerToys」の新バージョン「0.70」を配信開始した。
PowerToys 0.70では新たに「Mouse Without Borders」の機能が統合され、1対のキーボード/マウスで複数のPCが操作可能となった。統合に伴いMouse Without Bordersは.NET 7にアップグレードされ、PowerToysモデルに適合するよういくつかの改良が加わっている。
Power Toysを、両方のパソコンに入れたんですよ。
そして、プライベートのパソコンのPower Toys設定画面にて、会社のパソコンの情報を入れてあげると、サクっとつながりました。
マウスカーソルが、会社のパソコンとプライベートのパソコン、シームレスに移動できるようになりました。
これすごいですよ、なんだか1台のパソコンみたいにして使えます。マウスカーソルが会社のディスプレイにあるときは、キーボードも会社のパソコンの方につながります。プライベートの方に移動したら、プライベートの方で入力。
設定として、クリップボードの共有なんてのもあるみたいですが、これは危ないので切りました。
一つ穴があるとすれば・・。
穴①
キーボードとパソコンは、私はプライベートの方に物理的につなぎました。
そして会社のパソコンは当初、キーボードとマウス無しにしました。
そしたら、会社のパソコンのマウスカーソルが消えちゃったんです。Windowsってそうですよね、マウスつながないとマウスカーソル消えちゃいますもんね。
マウスは実際は使えるのですが、マウスカーソルが見えない、お化けみたいなカーソルになって、困りました。なので、物理的にマウスだけ会社のパソコンに刺して使ってます。
穴②
PowerToysのマウス・キーボード共有は強力ですが、何と、画面ロック時には標準では無応答になります。パスワードが入力できないのでスクリーンキーボードを開いて何とか物理マウスでしのぎました。
ただこれには逃げ道がありました。
1)PowerToysの設定を開き、全般 - 管理者モード、にて「Power Toysを管理者として起動」を押してPowerToysを管理者モードで再起動する
2)PowerToysの設定を開き、Mouse Windhout Bordersにて、「Use Service」をオンにする
これだけです。画面がロックされても、キーボードとマウスを使うことができます。
つまり、穴②はつぶせるし、穴①は物理マウス1個つないどきゃいいってことですね。
これで完成しました。
2台のパソコンが、まるで1台のパソコンのようにシームレスに使えるというこの仕組み、在宅勤務をされる方は重宝するんじゃないでしょうか。
私も切り替え機を卒業できて、とても快適になりました。
物理的に用途でパソコンを分けて、そして1つのマウスとキーボードで両方を使い分ける。ようやく、ようやくできました。もっと早くできれば良かったのに・・。