最近、忙しい忙しい言っているが、新しい分野のことに取り組んでいる。
私が若いときは、四十代後半って、もう学習能力が鈍化してそれまでの経験の組み合わせで勝負するというイメージがとても強かった。
今でも三十代超えた辺りで自分のことをオジサンという人は多いし、新しいことで勝負したら若い人にはかなわないなんてよくぼやかれるよね。
私は生きていて、あんまり年齢のことを意識することはないので、そういや年齢のイメージに対して全然不相応なことをしているなと、たまに思う事はある。
新しい分野のこと、全然、学べるのである。
むしろ学習能力に関しては、これまでの経験・知識がベースにあるので、昔より速いんじゃないかなと思う。集中力だって全く違和感を感じない。
昔と何が違うか・・。そうだなあ、体に無理をさせると、命に関わるという自覚が強いことくらいかな。私の体力がというより、周りの同年代の方が病気したときのダメージが若い時よりも激しい。若い時よりも、自分を健康に保つ努力を明確にしなきゃいけないのが違うところかなと思う。若い時の不摂生がツケとなって年を取った時に・・という考え方もあるので、若いからといって油断していいことは全然ないのだけれども。
年を取ると体力は落ちるだろうと言う話だったが、四十代になってから、ウォーキングを積極的に定期的にやって若い時よりも体力が付いた。面白いことに体力づくりは若くなくても間に合うのだ。ムキムキになるほどストイックに体を鍛える必要はない。軽い運動を継続的に行うこと。要は外に出て歩いてればいいんだからコストもかからないし、お金もかからない上に、体調も良くなる好コスパ。
気力、体力、そしてベースとなる健康は、人間に取って変数なのである。
四十代後半になってわかったのは、世間が言うほど「衰え」「老い」みたいな概念には、本人の生活態度でかなり抵抗できること。
そう考えると四十代に、激務激務で体や心を犠牲にして、健康を傷つけて働くスタイルは、その後の長いだろう人生に制限をかけるかもしれないということだ。完治せず、ある程度の症状を受け入れて生活するということも起こる。
四十代は確かに、どの会社でも活躍すると高収入が見込める大事な時期なのだが、その金額だけを優先し、自身のこれからの心や体を大事にしないで働いていると、思ってもみない大きなペナルティーを負うことになるかもしれない。そのリスクが高まる。
だから、まだ四十代を迎えていない人に言いたいのは、
・四十代以降、思ったより体力と精神力は衰えない、むしろ充実すらするぞ
・しかし、無理をし過ぎて健康を害すると、致命的なペナルティーが降りてくるかもしれないぞ
ということだ。いけるいける、自分はもっとできる、という感覚をきっと感じられる。そして、自分の限界を無視して突っ走ると、大きなしっぺ返しを食らうということだ。
無理のない範囲であれば、四十代、きっと昔よりもいい仕事ができる。
知力も体力も予想以上。でも、できるのはわかったから、ほどほどにするんだよ、と強く言いたい。まだまだここから人生長いからね。余力と健康を保ち続ける人は、きっと、四十代に無理をして最高得点を狙う方より、人生の面積を広げられると思う。