orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

定年なんて始めからなかったのかもしれない

 

公務員の定年が、来月、1歳引き上げられて61歳になるそうだ。

 

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現在60歳となっている国家公務員と地方公務員の定年が、4月1日から61歳に引き上げられる。その後も2年ごとに1歳ずつ引き上げ、2031年度に定年を65歳とする。シニア層の職員が持つ知識や経験を生かすとともに、少子高齢化が進む中、深刻化する人手不足に対応する狙い。民間企業でも同様の動きが広がるか注目される。

 

しかし、よく記事を読むと、8年後には65歳まで引き上げられるらしい。

これ、きっと民間も追随するよね。絶対する。間違いない。

ひ~。

私は今48歳だが、事実上、定年が5年伸びたようなものだ。段階的に伸びると言ったって、私が60歳にたどり着くころにはもう完成してるじゃないか。

これはつまり私の中の「あと10年、社会人として生き延びれば逃げ切れる」という、ぼんやりした将来の認識を、一気に、強制的に書き換えられた気分である。

そして話は単純じゃない。あと15年後には、もしかしたら再度先延ばしされ、70歳になっているような気もしてきた。

思うに、定年制度って、徐々に成り立たなくなってきているのではないか。人生の最後の最後まで健康なら働くことが、社会の共通認識になりつつあるのではないか。ということを少し、まじめに考えないといけないのではないかと考え始めた。これ、今まで思ってたのと違う。

確実に今回の件で「60で役職定年」みたいな話がきっとなくなっていくので、50代というのは「ラスト10年」ではなくなったということになる。なんとなく無理矢理10歳若返りさせられたような心持ちだ。

最近異次元の少子化対策が話題となっているが、むしろ静かに、異次元の高齢化対策が進んでいるんじゃないか。高齢者は若い世代が支えるものではなく自活すべきものになり、これまでの上の世代が得て来たような「老後の生活」なんてないんじゃないか。今あるとしても、15年後にはそこにはないんじゃないか。

まあ、そうなんだろうな。

きっと、高齢者が自活しあまり社会福祉を受けなくても成り立つようになれば、若手の負担感も減り少子化対策にもなるものね。

過去、私のブログの中で、こんな記事を書いたことがあった。

 

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ビジョンと言うものは自由に描けるのですが、日本と言う国に対するビジョンはあまりにも縮小均衡な内容が多すぎるのです。

少子化がどこかで止まり、再度人口が増えるビジョンは誰か語らないのですか。

AIが現存の仕事を肩代わりするのはその通りだとして、新しい仕事を生んでより豊かな生活ができるようにならないのですか。

どこもかしこも悲観論へのリカバリーばかりです。その元凶となっている社会保障負担の拡大について、三十代以下は巻き込まないようにする方法を考えた方がいいです。もしくはせめて、二十代以下。彼らに楽観的な未来を見せることで、日本のビジョンは少しずつ良いものになっていくはずです。

ジリ貧の未来を決まったように描かない努力が必要、です。そのために犠牲になる覚悟が私にはあります。

悲観論はもううんざりだ。若い世代に夢を見せなければ。

 

今、やっと社会がそれに気が付き、行動し始めたということか。上記は3年前のエントリーだもの。AIの話をしてるところも面白い。

ってことで、ますます働くのでがんばろうっと。