orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

オフィスに行く行かないを超えた仕事をするべし

 

会社での関係性なんて、基本はチャットでいいと思う派。そうすることで、誰がどこにいたって7割のコミュニケーションは成立するわけでしょ。後の3割は対面じゃないと伝わらない。例えば顔色とか調子とか、でもそういう意味では出社3割でも十分だよね、と思うわけ。いつもいつでもオフィスにいるってのは無駄が多いと今でも思う。

あと、オフィスにいれば結果が出るなんて言った議論って、やや古い話になりつつあると思う。これを超えるためには、他社のオフィスに訪問して直接会いに行くことをどんどんやるべし、と思う。見込み客やお得意様に、直接会いにいこうってこと。そしたら、オフィスにいないことになるよね。

そう、オフィスにいないことを前提にチャットで関係性を作っておくと、オフィスに3割いるとして、残り7割。これを在宅=7割と考えたらいけない。外に出かけて仕事をする割合を増やせばいいということになる。

コロナ禍でせっかくリモートワーク環境が進化したのだから、いかにオフィスに戻るかみたいなことだけを追求するのは、昔の話だ。もっと進化させて、対面でできることを突き詰めてオフィスを使う一方で、どこでも働ける性質を利用して、「外」にどんどん出るべきだ。

この記事の話が心に残っている。

 

www.huffingtonpost.jp

もともと東芝は、私が事業部長をやっていた80年代くらいはオープンで外向きな会社だったんですよ。むしろ日立製作所の方が、予算主義で内向きだったかもしれない。私が半導体事業部長だったとき、先日なくなった渡里杉一郎社長には『本社にはお金は落ちていない。お金が欲しければ外へ行け』といわれたものです。渡里さん自身は半導体の素人だったけど、私の半導体のレクを聞いて、すぐさまカシオ社長を訪問して、堂々たるプレゼンをやっていたものです。つまり、トップがどんどん外へ出て営業をしていたのです。

しかし、いつしか、東芝本社ビルにお金が落ちていると思い出した社長が出てきたのではないでしょうか。部下をぎゅうぎゅうと締め上げて、朝から晩まで利益を出せと詰め寄ったところで、東芝ビルにお金は落ちていないんです。「予算は社長との約束である」などと言って、会議ばかりやって部下を締め上げていれば、みんな無理をしてしまうでしょう。そして、数字をごまかしたら覚えがめでたくなるなら、誰も顧客のところに行かなくなってしまうのではないですか。いつの間にか、予算主義になって内向きな姿勢の会社になってしまった。これが経営危機に至った最大の原因ではないでしょうか。

 

どの話題も最近は「オフィスに戻るべき」「どれぐらい戻る?」を中心にしている中、ひとまずオフィスにお客様がいることが増えたのであれば、訪問はできやすくなるはずだ。しかも、マスク着用も緩和されるので、面談時にマスクを着ける必要もない。

かなりこの3年、どの会社も内向きに仕事をするようになってしまったと思う。そして、しばらくは皆そのことを当たり前のように受け入れて身動きできなくなっている。したがってここから半年ほど、動けば動くほど、そこに課題や問題が山積していて近づけば案件が見えると言ったことが頻発するのではないかと感じている。

それが、ビジネスプロセスの問題なのか、DXの話なのか、それとも人員の話なのかはわからないけど、きっと、近づかないとわからないことがたくさんある。内向きになったそれぞれの閉じた世界で、この3年間温められてきたいろんな計画が、一気に進められ、大きな変化が同時に起こっている予感がすごくある。

世間がオフィスに戻るべきか、戻ったオフィスがコロナ禍に最適化していて使いにくく、また再改造するかみたいな葛藤をしているうちに、とりあえず会いに行く作戦を決行である。そのためのリモートワーク環境の進化だし、オフィスにいたって、お金が落ちているわけではないのだから。