orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

脱マスクの週明け、不確実性が急激に高まる社会に突入することへの心構え

 

仕事でも何でもいいのだが、守るべきものがあるとする。何か問題が起きてからでは大変なので、常に何か予兆がないか色々な方向から確認する。もし何か見つけようものなら、それを起こさないようにするために対策を行う。

そうやって、対策を次々と行っていくと、問題はもうない!と言いきれるところまで来る。そして安心だ、となる。でも慢心かもしれないので、今一度チェックしよう、と。日々これを繰り返し、安全安心の状態を確保したいと人は思う。

しばらくの時間、何も懸念は発見されず、安定した状態が守られると、もう逃げ切った。守ろうとする努力については続けることは当然としても、それさえやっておけば、磐石だ、と思う。

ところが、それは「思い込み」だということに必ず気が付かされる。いくら防御を固めていても、周りの環境が激変するということがある。例えば、2019年まではあんなに好調だったインバウンド(観光業など)がコロナ禍で大ダメージを受けたのが2020年だった。あの時は業種によって影響が全く違っていて、IT業界はむしろデジタル化が進行して結果を伸ばした会社もあったくらいだ。

コロナ禍を乗り切ったから、明けたらもっと良い変化が起きるだろう‥と思っていたが、何かの違和感をはっきりと感じるようになった。良い変化、というマイルドな変化ではない。大きく強い変化が、私の見えないところで同時多発的に起こっているという雰囲気を感じている。

まあそう言えば、私の周りですらこの1年、大きな変化を経験し乗り切ったんだっけ、と思うがそれは、隣の畑も、山の向こう側もみんなで起こっていることだった、と考えれば何だか理解もできる気がしている。

しかも、今回は2023/3/13(月)、というXデーまでちゃんと用意されていて、マスクも外れるから日本人変わろうぜ、的なメッセージを感じるわけである。

 

www.nikkei.com

嵐の前の静寂か、それとも復活前の沈黙か。2月の日経平均株価はまれに見る小動きだった。リーマン・ショックから約15年。日本株は歴史的にも正念場を迎えている。日本経済復活の鍵はわれわれ一人一人の自省と、社会や組織を作り直す意思にある。

 

オチとしては、急激な変化は間違いなく脱マスクのこの日以降に顕在化するが、その変化のための計画は綿々と2月までに練られていた、~2年近くかけて~、ということである。

変化をたくさんの人がいっぺんに実施するということは、これはもう、結果が計算できないということになる。過去のデータから類推することがデータサイエンスだとすると、過去のデータが急に使えなくなるので、不確実性が増すということになる。

傾向が変わったということがわかるのは、変化後のデータが十分に貯まってからになるので、おそらくそれが証明できたときにはビジネスとしては遅い。いち早くその変化をロジックに紐解き、新しい行動を起こせた人がチャンスをつかむのだと思う。

そう、この変化には、たくさんのリスクが含まれているのだが、一方でチャンスも大量にある。一番まずいのは、これまでの3年間のようにじっと待って耐え忍ぶこと、だ。変化に対応できないものから衰えるのは、これはもう間違いないのだから。

 

この同時多発的な変化、結局のところさっぱり各所で何が起きているかわからないので、もはや、今のところ対策を考えないことにした。それより、外を出歩いて、直接見て行きたい。たくさん取材して、そしたら少しは解像度が上がり、新しい行動指針も見えてくるかもしれない。それまでは、くよくよ悩まず「なんとかなるさ」と思って思考を一度止めよう。だって、過去のデータが全然役に立たないのだから、考えるだけ、無駄なのだから。