orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

ネットにつながっていない場所にビジネスチャンスあり

 

多くの人々が明らかに誤っていると思うことがある。インターネットの世界で何かヒントを見つけることに血眼になっているということ。一日中ニュースサイト、SNS、ムービー、電子書籍など、たくさんの情報が飛び交っていて、どうにかその流れに噛めないかと悩む人を多く見かける。

インターネットからはたくさんの情報が得られるし、例えばGoogle Mapを見ていると家に居ながら世界中の景色が見られる。インターネットは世界とつながっているというのはほぼ正しいと思う。世界中の無数の何かとつながっては、いる。

ただし、考えてみて欲しいのは、例えばあなたが今いる建物の裏に人が立っているかどうか、インターネットでわかるだろうか。あの山に初めて今日花が咲いたことがわかるだろうか。隣人が今日大事なイベントに出席することを知っているだろうか。あの飲み屋、店主の気まぐれで、今日だけサービスでビールが半額であることをご存知だろうか。

細かく見ていくと、なーんにもインターネットにはつながっていないことは証明できる。インターネットがつながっているのは世界のほんの一部で、世の中の大部分は、つながっていない。

それなのに、なぜか人々は、何かわからなければインターネットで調べ出す。インターネットを調べれば何でもわかると錯覚している。今度のAIだって、データのソースはネットだ。ごくごく限られたことしかつながっていないインターネットを、あたかも世界を模倣していると考えるのは、誤解以外の何物でもない。

インターネットを旅して、何かインターネットでものごとをやろうというのは、間違っている。

やるべきは、ほとんどつながっていないこのリアル世界を旅し、そして一番初めにインターネットにつなぎ込むこと、だ。

だから、在宅で仕事をし、休みの日も在宅にいるような生活をし、気づいたら液晶テレビをずっと見ていたというのは、狭い狭いインターネットの世界に閉じ込められたのと同義だと考える。コロナ禍中に私自身も似たような体験をしたのだが、発想が狭くなり、新しいアイデアが枯渇し、そしてインターネットに何も見つからないものだから、閉塞感を感じた。この世のことはもう見尽くしてしまったのか、という軽い絶望まで感じた。

思い切って、外に出よう。インターネットに無い情報が外にはたくさんあることを体感しよう。外に行ってもスマートフォンばかりを見ていたら、意味がない。スマートフォンから見える世界は「ごくごく一部だ」という理解ができたら、スマホをポケットに入れ、外を見る方が時間の有効活用だという結論にたどり着く。

これは、インターネット断ちをしなさいということではない。そうではなくて、インターネットにつながっていない、しかし魅力的な何かを外から見つけ、それをつなぎこめばいいということだ。それがすなわち、ビジネスチャンスとなる。

ビジネスチャンスは今やインターネットの中にはない。インターネットの世界は誰かがいつもくまなく観察している。外を観察し、つながっていない魅力的なものを見つけ、それをつなぎこむのがポイントとなる。そう考えたらワクワクしないだろうか。まだ、ありとあらゆる未確認事象が、インターネットと離れたところにある。探しに行こう。今の大半のビジネスチャンスはこのような考え方の延長線上に存在する、といっても過言ではないと思う。