orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。1日2記事投稿しています(0:00、12:00)。

1on1が機能しない理由

 

どこの会社も苦労してるんだな‥って思った記事です。

 

logmi.jp

エンジニアの組織づくりについて、さまざまなテーマでパネルディスカッションを行う「【CADDi x Retty】エンジニアリング組織の悩み相談」。ここでRetty株式会社の常松氏、キャディ株式会社の猿田氏が登壇。最後に、1on1についてと、視聴者からの質問について話します。

 

会社組織を長く見て来た私に取っても、各社員が何を考えているかを開示し、問題解決していくことって結構、難易度が高いです。

特に最近の若手を見ていると、「問題ありません。大丈夫です。」と言うことが美徳となっています。ただし、文字通りに受け取っては絶対にいけません。

・あってもあなたには話さないよ
・まだ、勉強不足の私が発言しても、取るに足らない問題扱いされる
・問題がある=能力不足、と見られるのが怖い

こんな気持ちが透けて見えます。

1on1って、あまりにも各社員が本音を離さないから、狭い部屋に膝を突き合せて、目を見て話せば答えざるを得ないというロジックですよね。

いやでも、もっと話さないでしょう。

最近思うことは、それより、声を出す機会を増やしてあげることだと思っています。声、物理的な声。それが雑談でも構わないし、役割を与えて声を出さざるを得なくしても構いません。とにかく声を出させることが大事じゃないかなと思っています。

特にITの仕事って、チャットやメールなどのテキストコミュニケーションが多めで、直接の会話って物理会議やWeb会議ですが、ここで発言するのって、なかなか大変じゃないですか。

会議も最近は「しゃんしゃん」が多くて、議題流した後雑談なんてしようものなら、無駄な時間扱いされかねないほど、効率重視の社会になっているような気がします。

声を出してコミュニケーションする機会が減ってるから、だから1 on 1って飛躍し過ぎで、かなりのケースで、上司側がたくさんしゃべって部下がうなずいている、みたいになりがちです。

上司がいくら、口を開いてもらおうと誘導したって、私は無理だと思うんですよね。なぜなら、「上司と、部下の、会社に対しての目的が明らかに違うから」です。

上司は、会社、特に自部門業績が良くなれば自分の評価もその分上がるというシナリオで動きがちです。部下は違っていて、そこまで会社業績が良くなっても直接的に自分の評価に絡むとはあまり考えないと思います。むしろ、上司に気に入られることの方が変数として高いと思っているに違いないです。

この、上司と部下という、違うことを考えている同士が、1on1で、組み合わせによってはかみ合うこともあるかもしれませんが、制度として確立するほど人間同士の相性は甘い世界じゃないと思います。

上司は、会社業績のために、組織の安定のために部下の気持ちを知りたいなら、それより、部下に「声を出すこと」を増やすことに注力したほうが絶対いいと思います。

声を出させると何が良いか。聞こえてくることです。

アメリカの大企業が最近オフィスに人を呼び戻していますが、きっとこの効果が大きいと思ってます。オフィスで人の声を聴いてると、内容だけではなく、イントネーションや声の張り、ストレスなどが情報として入ってきます。声を出さないとそれが見えません。

そして、それを聴いているのは自分だけではないということです。そうするといろんな耳がセンサーとして動くので、「あの方、ちょっと問題ありそうですよ」と言った情報が動き出します。

ということで、私は1on1は否定派です。それより、もっと部下が主体的に仕事ができるようにすることに上司は時間を使った方がいいんじゃないかなと思います。大変じゃないですか、1on1の時間を確保して全員定期的に話すのって。