orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。1日2記事投稿しています(0:00、12:00)。

試行錯誤する方法を伝えることはできない

 

ベテランの技術者として、若手にいろんなことを教える場面はかなり多い。日々、システム運用の現場では様々なことが起こるが、これまで経験したことについてはだいたい問題ない。対処方法が確立しているからだ。問題は、これまでに未経験のことについてだ。経験が長い私でもまれな状況というのはある。

その際には、いきなりは対処方法はわからないので、試行錯誤する。この試行錯誤自体も本来は若手に伝えたい。

ただし、若手は経験を積んでいく最中なので、まだ試行錯誤するよりも、解答を知り積み上げて行って欲しいとは思っている。全部のことを自力で調査し出したら時間がいくらあっても足りないくらい、技術的にカバーしなければいけない情報はたんまりあるからだ。それより、答えをたくさん知っていくことのほうが時間を節約できるし、狭い意味での勉強とはそういう意味だろう。学校でもまず授業を受けて、問題の解き方を教える。そこから問題集に挑む。いきなり問題集に行っても何も解けないし時間の無駄なのである。

しかしいつの日か、教科書が無くなるときはある。自力で調べて行かなければいけない状況は訪れる。知識を積み重ねていって、会社からある程度認められた時点で、持っている知識を使って自力で試行錯誤しアウトプットしていかないといけない時代はやってくる。

若手には、無駄な時間を過ごしてもらいたくないなと思いつつ、試行錯誤させることもおぼえていってもらわないと「教えてもらっていないからできません」ということになってしまう。これは特に30代以降は辛いと思う。どこからか、模範解答のない世界で自分で答えを作っていく仕事を求められるようになるからだ。

たいていは私が解答を知っていることが多いので、手短にロジックを教えてそれを若手が学び、レッスンのようなものが短時間で完了する。ただ、冒頭のように、私でもわからないときに、そのわからない状況を若手に見せるということもしている。私の試行錯誤パターンを伝えたいからだ。

問題はその先。私が試行錯誤しても、即座にすぐはわからないときだ。こういうとき少し私でも時間がかかる。いろんなサイトを見たり公式マニュアルを探したり。何せ、すぐにパッと出てくる答えではないので、ここをずっと若手に見学させていると、私も集中力が散漫になるので、「ここは私が調べておくね」と一旦レッスンは終了させる。

ただ・・、本来はこの、試行錯誤してわからなかった、次の試行錯誤、も本当は伝えたい。相当に丹念に調査すればわからないことのほとんどは解決できることが多いからだ。きっと、ベテランレベルに到達した人はわかると思う。当初困難と思われる問題が発生しても、気合と集中で、ねじ伏せることができることがほとんどだ。

これをどうやって伝えればいいのかは非常に難しい。もしかしたら誰にでもできることではないかもしれないので、さっさと公式のベンダーサポートに問い合わせをして、調査に時間をかけないというのも1つのやり方かもしれない。いろんな対処法はあるだろうけど、私は、「自分でなんとかする」でやってきた。これを、どの若手にも強いるのは難しいと思う。きっと適性がある。自分で何とかすることばかりしか知らないと、本当に解けない問題を抱え込んで自滅する人だっている。

ここ最近は、試行錯誤してもすぐに答えが出ないことに対する対処については、若手に判断を委ねることにしている。人によって、自分で調べきるぞも答えだし、すぐにエスカレーションして調べてもらう、も答えだと思う。人それぞれアプローチ方法は違ったっていい。そして、困難な問題に対する対処法として、私の信じる方法も単なる一つの私に最適化した方法であり、万人にあてはまる必勝法なんて、残念ながら、ない。