orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

礼儀作法に身だしなみ、これだけはしっかり

 

今回は、礼儀作法に身だしなみの話。

私は結婚したのが20代半ばで、当時としてもものすごく早かった。社会人2年目だった。結婚のモチベーションがなぜ高かったかの1つに、自分自身の生活力の無さにあった。料理も掃除もできないし、服装もちゃんとしてないし。それもこれも、高校は寮生活、大学は独り暮らしでどうにも社会常識一般を知る機会が無かったというのが冷静な原因だと思うが、今から考えてもヤベえ奴だったと思う。

そんな状態なので早めに結婚し、この生活力の無さについて、いろいろと助けてもらったというのが実態だ。

それに併せて、会社生活の中でもいろいろと学びながら生活力を上げて行った。礼儀作法や身だしなみの大切さを日々学んでいった。

「いや、そんな形式だった礼儀作法や、身だしなみ一つで、人の評価が変わるわけないじゃない」と本気で若い頃は思っていった。

でも、これは、全然違う。本当に違う。

社会人になっていろんな人と会うけれど、毎日会う人もいれば一度切りしか会わない人もいる。同じ会社の中でも年に数度しか話さない人もいる。

特にこの、会う回数が少ない人との折衝のときの、礼儀・言葉遣い・身だしなみ、その他もろもろ、めっちゃ大事。恐ろしいくらい、人は見た目と印象で判断する。

そのたった一回、一時間、いや数分だけの接触だけで、そこからずっと、その第一印象は引っ張られる。

どんなに、中に技術力があっても、段取り力があっても、実は面白い人物であっても、そんなこと何にも見ていない。それより見た目に清潔感があって、礼儀作法を守り、その上で思いやりがあり、常識のある物腰の柔らかい態度や表情。もはやそれが9割。そこを外すようでは人からは相手にされない。そんな厳しい世界にあることを、実体験で学んでわかったという感じだ。

そんなことも知らずに、よくまあ20代から今まで生き残ったな‥と思うが、よく考えたら痛い失敗を何度もしまくってるじゃないか、みたいな振り返りである。その失敗した痛みを良く知っているからこそ、今こうやって「大事だ!」って大騒ぎするぐらい大事さが身に付いているのかもしれない。

「あらあら、ちゃんとしてないねえ」って思う人はたくさんいる。単に通勤したり、街中を歩いたりしてもわかる。気を付けている人と気を付けていない人。これは、面白いことに「どこかで誰かが見ている」という類の話だ。だから、表面的に取り繕ったとしても、油断があれば自分の視界の外で誰かが見ているのだ。

すれ違う私にもわかるくらい「ちゃんとしてない」人は、多分、本当にできていない。だから損をする。今しなくてもこれからする。もしくはもうしている。

だって、自分が見ていないところで、勝手に誰かが評価して勝手に判断して、そして自分にはそれが見えないのだもの。長い目で見ると、結果だけ自分に降りてきて、なぜか自分は評価されない、という恨み節を述べることになる。

私はかなり、自分のために、利己的に、礼儀作法や身だしなみに気を付けている。上記のロジックを知っているから。私はいい人でもなんでもないけど、やっぱり、ちゃんと隙なく振る舞っていると、勝手にそのように判断されてしまう。これは人間の性質なのでしようがない。それならあらゆるときに、ちゃんとしていようかな、という理由にはなるほど、重要なファクターになっていると思う。