orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

将来を悩んだときは「譲れないもの」をまず書き出して、消さないこと

 

将来を悩むと言うのは、万人に共通の悩みでむしろお金持ちですらあると思う。こんなにたくさんの人が地球に住んでいるので、この手の話は尽きないのにどの世代もいつも悩んでいる。こうすれば悩み解決!のような手の話は、むしろ怪しい話も多く、なんともありふれた、かつ難しい話だろうと思う。

最近は、その手の話もたまに聴くことがあり、毎回自分が勉強にもなっているがなんとなく情報処理の手順はわかってきた。

まず、一枚の紙を用意してほしい。

その下部に書き込んでほしい。将来の選択をする上で「譲れないもの」を。書き込むに当たっては消えないペンの方がいい。消すということは譲るということだ。消してはいけない。ここにいくつも書き込んでもいいけれど、たくさんのことを書いてしまうと、欲張り、のゾーンに入ってしまうかもしれない。そして譲れないことが多すぎると実現も難しくなることもおぼえてほしい。なるべくシンプルなほうがまず覚えやすい。

次に、選択肢が何があるかを、譲れないものの上に書く。この時に選択肢の優劣を考えては無駄だ。問題は、自分にいくつ選択肢があるかを明確化することだ。選択肢については具体的で行動できることが条件になる。絶対無理なことは選択肢と呼ばない。この時点ではあまり評価をせずに、ただただ選択肢を並べていってほしい。

もし選択肢がないのなら、もともと悩みが成立していないのかもしれない。悩むためには2つ以上選択肢があるのが条件となる。悩むためにも情報収集が大切だ。頭からっぽで、悩みも何もあったもんじゃない。

そして選択肢が出揃ったら、最後に、選択肢の評価をしていく。当初に「譲れないもの」を書いたが、それが選択肢を評価する際に大事になる。それぞれの選択肢を選択した場合に、どう「譲れないもの」に作用するのかがわかってくる。こっちの選択は、何か犠牲にしなければいけない。こっちの選択肢は、あまり犠牲にするものはないけど、それぞれ達成も中途半端になる。そうやって、複数の選択肢のメリット・デメリットを把握していく。

この3段階「譲れないものの定義 - 選択肢の策定 - 選択肢の評価」をすることで、将来の選択をしていく。選択をするのは本人であり、そこに他人のアドバイスは意味がない。

もし譲れないものがわからない、自分がどうあれば満足するのかがピンとこないと思っているのならば、悩む始まりのところから躓いていて、それなのにその先に進もうとするから何も決まらない。

普段、色んな人に「時間があるなら遊んだほうがいい」と言っているけど、それはこれを見つけるための活動だ。人間の個性はいろいろなので、他人には理解されないような欲求すら自分の中にはあるかもしれないのだ。それを見つけに行くことが「遊び」の効用である。自分がどんな状態なら喜ぶのか、自分で研究しないと見つからない。

なんとなくわかってきたなら、後は、選択肢の解像度を上げていこう。ここからは情報収集の世界だ。あの職業になりたいけれど、どんなことをやっているかよくわからない、では先に進めるわけがない。ここはどう評価するかの問題は関係なく、情報量だけがポイントとなる。ここで、解像度が低いのに評価しだそうしたら、待て待てとなる。ほんとにその選択肢のこと。わかってる?、情報量も低いのに感情だけで語ってないか?って。

そして、自分の中の譲れないものと、選択肢が見えてきたら、いよいよ選択するのだがもはや本人が何を選んだって私は成功すると思っている。だって、人生は一度切りだし、それがどういう展開を迎えるにしたって、きちんと悩んだんだもの。もし選んだ上で想定していないことがあったとしたって無駄にはならない。そこからまた、悩み直せばいいしそれぐらいの柔軟性が、世の中には存在していると私は思っている。