orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

日本の教育費は高い?

 

子育てフェーズについては私の場合はもうほぼ終わりかけだ。日本の教育制度について現時点で思ったことを書いておこうと思う。

日本の教育費は高いって言われるんだけど、実は国公立の学校だけで貫き、塾にも行かせないとすると実は高くない。そういう意味では日本の教育制度は整えられていると思う。

問題は、国公立の学校だけのルートに柔軟性がないことだ。人間はいろんな個性を持っているし、人によっては国公立のサービスではフィットしない人も絶対にいる。

フィットしないとどうなるかというと、成績に影響したり、不適応感を感じたり、とにかく、お呼びじゃない場所に毎日行かされ、そこで楽しくもないことに何時間も費やしていて、何なのこの人生、みたいになる。

だから、私学がある。通常の教育制度をカスタマイズして、子供が不適応を起こさない様々な仕掛けを施す。カスタマイズだからこそ、お金がかかる。

もしくは、国公立ルートだけども、その教育プロセスでは落ちこぼれてしまうので、塾に行かせてなんとかすべりこませよう。何か特別な指導法を施し、実力を引き上げようというお金の使い方もある。

自分の子供には幸せになってほしいので、最も適切な教育プロセスを施したいし、それは国公立ルートじゃないとしたときに、お金がかかる。これが「教育費がかかる」の正体だと思う。

つまり「かかんないことも、あるよ」ということだ。何もしなくても国公立ルートで、有名大学まで突っ走る人も中にはいる。

そこで、若い人は、子供を作っても教育費が大変なので作らない、という見積をする人も多いと思うのだが、教育費が大変と決め打ちする理由は何だろうか。

若い人が、今の国公立ルートの教育プロセスに、悲観的なんだろうか。自分の子供がもしいたら、私学方面に進ませるか、塾で学力を引き上げることを前提としているのだろうか。また、そうやって育った人も、今の若い人には多いんだろうか。

 

こう考えると、中国が、学習塾を禁止にしたのも分かる気はするんだよね。

 

wisdom.nec.com

 中国で7月、政府が出した事実上の「宿題、学習塾禁止令」が波紋を呼んでいる。小中学生を対象に、小学校1~2年生に対しては宿題を禁止、他の学年でも宿題の量を厳しく制限するほか、学習塾も新規開設および営利目的の活動は禁止、非営利団体としてのボランティア活動しか認めない――などという厳しいものだ。

 この「禁止令」の最終的な狙いは「誰もが大学に入ることを目指す」教育の現状を変えることにある。これは社会的な意識の大変革だから、簡単ではない。目論見通りいくかもわからない。しかし数十年かかるのは覚悟の上で、中国の為政者は人々の観念を変えようとしている。その手始めの強烈なパンチが今回の「禁止令」である。

 

中国は、国公立ルート以外の教育プロセスを、認めないと言うことだ。

それに適応できない者は、身の丈を知れと。無駄金を使わなければ子供を作って育てるのに負担はそこまでかからないはずだ、ということ。

今の私は、この中国の話はよくわかる。今の日本は、たくさんの人が、子供にお金を使って少しでも条件を良くしようとするから、誰でもやらざるを得ないようになっている。みんな禁止にすれば、みんなやらないよね、という話だ。

国公立ルートしかないなら、教育の多様性がなくなるという意見はあるかもしれないが、逆に国公立ルートが多様になればいいだけだという考え方もある。

理屈だけ考えると中国を支持したくなる。あまりにも日本は、<お金で問題を解決する方法がたくさんあるので>教育費がかかる仕掛けになっていると思う。