orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

叱らない教育と、厳しい教育と

 

私は40代だけどもう子育ては終わったようなものなので、遊び惚けている。街を歩いていると30代くらいの夫婦が小さな子供と一緒にお出かけしていて、自分の世代とはひとまわり下の世代ががんばって子育てを始めているのを眺めている。

私の世代が団塊ジュニア、もうちょっと下が就職氷河期世代だとすると、ゆとり世代くらいが中心になる。教育の歴史の中でも特異に語られるゆとり世代は、結構いろんなことを世の中に言われたがいつのまにか誰も語らなくなり、そして今やZ世代の話題が持ちきりである。世代論、どこの誰が考えたのかわからないけど。

この今の子育ての様子を見ていて思うのが「子供に対して厳しい指導をする」ということ。私の場合は20代後半での子育てだったので他の人より少し早かったのだけど、あの頃・・15年前くらいは「叱らない教育」が主流だったと思う。私は「なーんやそれ」と思って気にしなかったけど、子供が騒ごうがわめこうが注意しない親がたくさんいて、社会問題にもなったくらいだ。最近、ファミレスで子供が騒ぐみたいなことがあまり話題にならないのは、親たちが厳しくなったんじゃないかと思う。

親世代にどんな影響があったのかな、と考えると、やっぱり「ゆとり教育」に対する反省を一番感じているのが当の本人たちなんじゃないかな、と思うことがある。自分の子供たちにはこの失敗を繰り返してはいけないという意識が人一倍強いのかな、と。もしくは、もっと厳しく指導されることを望んでいた世代だったのかもしれない。

一方で会社での部下の指導は「叱らない教育」全盛である。私も、何か言いたくなったときに、ぐっと飲みこむことがある。アンガーマネジメントでは6秒ルール、怒りを感じても6秒待てと言う有名な指導があるが、6秒どころじゃなく30分待って、そして結局言わないことを選択することが多い。怒るのは自分の役割じゃない、私は私の役割を果たすのだ、と自分に言い聞かせるが部下は本当は気づいていないだけなので言って欲しいのかもしれない。この、言うか言わぬかの選択を迫られるのは、現代独特であり5年くらい前は、歯に衣を着せず率直に発言することを是としていた。

せっかくの熱血指導はとても改善したかと思いきや、急に退職届を出されたり、異動願が出たりと、副作用が大きい。そんな根性なら辞めちまえ、でよかった時代があったが今はそうはいかないので、もはや辞めさせないことのほうが最優先事項になってしまった。

ここ最近は、そんな様子で落ち着いているが、しばらくしたら今度は子育て論と同じように部下の教育論もぶり返しが来るような気もしている。もっと厳しく指導するべきだと不満をもつゆとり世代が本格的に管理職やマネージャーになったときに、厳しさを前面に出すような気もしなくもない。

自分の世代はどうだったかなと考えると、とても厳しい指導を受けてとても嫌な思いをしたので下の世代には同じ思いをさせたくないと言うことを言う人が多かった気もする。やはり波があるのかもしれない。

今の指導法も、今後どうなるかわからないと思っている。