orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

若手に、自分の仕事を「雑務」と思わせた時点で負け

 

若手と仕事をしていると、こまごまとした作業を一生懸命やっていて偉いなと思う反面、伝えきれていないこともある。その一つ一つの仕事について、何を目的としているか。何につながっているか。若手が全て把握しているのかと言えばきっとそんなことはない。

「目的」と「その仕事の内容」が完全に分かれたときにその仕事は「雑務」になると思う。雑という言葉で全て押し流してしまう。そのプロセスについて慣れていき、それなりにスピードアップはするのだけどそこまでだ。

目的さえ達成できれば、実はプロセスなんていくらでも変えようがあることが多いのだけど、プロセスをやることそのものが目的になってしまう。それってこういう風にやればもっと効率よく目的を達成できますよね、みたいなことを言ってこないということは、まだ若手はプロセスをこなすだけで精一杯なのだろう。

若手に仕事を渡すと、こんなに仕事があって大変です、と言う(もしくはそういう顔をする)。無理はさせてはいけないので渡そうとした仕事を引き取ることもあるんだけど、その仕事を実際に自分の手でやってみると、無駄が多いなとか、あの仕事と統合して別のやり方をすればもっと楽なのにとか、いろいろともやる。

最近は、そういうことが増えてきた。むしろ雑務全体をもっと多人数でやれば負担が少なくなるみたいな議論も出てきたのでちょっと待てよと。雑務をほどいてみて、もっと楽して目的を達成できる部分はないか?というところを一人でいろいろと考えてみたら、今日2点ほど見つけた。

1つは、雑多なデータを集めて人間が確認するというプロセスがあったのだけど、そもそもデータをシステムから集める時点で人間の判断を自動化し、結果をデータに書いておけばいいのでは。つまり「問題なし」とデータのタイトルに書いてあげれば、人はタイトルを見るだけで判断できる。あまり手間もなく実装できた。

2つは、これは1つ目と違うデータだが、データを取得する方法がWebブラウザ経由でありかなりめんどうだったので、APIを使ってデータを自動取得する方法を考えた。これもがんばって実装してみたら完成できた。

今日はそういう仕事をやってたのだけど、きっと私がやらなかったら、ずっとこれまでのプロセスを繰り返し、そしてそれに「雑務」という名前をつけて日に日にデータが増え、「私の仕事は雑務です」という状態になり、若手の仕事へのモチベーションは日に日に下がっていったんじゃないかな、なんて思う。

きっと、雑務、と若手に抱かせた時点でマネージャーと言うかベテランとしては危機感を持たなきゃいけなくて、そう思うならもっと効率の良いやり方で目的にたどり着こう、という発想を抱かさなければいけない。ただ、あまりにもベテランのリードが強いと、若手もそういうことを発言しにくくなる。そういうときは「発言しなよ」と言うのは逆効果で、むしろどんどん改善していくことをベテランが若手に見せるといいと思う。雑務が消えた!という体験は彼らにとって良い感覚だと思うし、今の人たちは、強制されるより、身を持って感じたほうが動くんじゃないかな。