orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

どの会社もIT未経験者をもっと採用して育てよう

 

今の40代くらいで、IT業界で残っている人は、きつい時代を乗り越えたスーパーマンクラスの人が多い。多いんだけど、入社したときにはIT未経験者って人も随分多い。それで、厳しい先輩にリードされながら、自分で勉強して身に着けた。辛いことももちろんあったけど、それも経験となっている。

最近の中途採用は、どの企業も条件が高すぎなんだと思う。

そうだこの話、この前デジタル庁の求人でも話題になったんだった。

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Webアプリケーション開発経験5年以上
TypeScript、React、Vue、GitHub等を用いた開発経験2年以上
DevOpsの設計・開発、アジャイル開発経験2年以上
C#によるWebバックエンドアプリケーション(MVC、Web API、Entity Framework)開発経験3年以上
パブリッククラウドサービス(Azure、AWS、GCPなど)でホストするシステムの開発経験2年以上
データベース設計経験2年以上
Web・モバイル技術、及び大規模サービスの運用に対する確かな理解と技術を深く掘り下げる能力
現在においても、開発・実装業務に直接携わっていること。
複雑で不慣れな実装、及び開発言語にも素早く適応できる柔軟性
英語で書かれた技術文書を理解できる語学力

 

こんなにできる人って、他の会社で既に活躍されている方だよね。じゃあその会社が手放すわけないでしょ。もし自分の会社にこういう人材が欲しいと言うなら、他の会社から奪って来なきゃいけないってことだよね。他の会社に所属しているAさんは、他の会社で活躍しているにも関わらず、その会社に辞表を書いて、そしてAさんを自分の会社に引っ張ると言うことだよね。

Aさんはなんでそんなことしなきゃいけないの?。わざわざ活躍している会社を離れる理由、ある?。

つまり、好条件における中途採用ってのは、他の会社から人を剥がす行為ということ。だとしたら、明らかな好条件を提示しないと人なんかくるわけない。

例えは変だけど、既に付き合っているカップルの片方に、「この人とじゃなく僕と(私と)つきあってよ!」って言って奪い取る行為と似てるんだよねすごく。

だから、ほぼすべての中途採用行為なんて、うまく行かないんだということが最近実感した。もし給与条件を今の2倍にできたらいいけどさ。それって今働いている人たちと矛盾しちゃうよね。で、どの会社も似たような給料なんだから、結局はどこも人が取れなくなっているということ。

何で、この条件で、人が来ないんだってそりゃそうでしょ。技術者の妖精がふわふわ空気中に浮いていて、適切な条件を提示したら人間に化けるような感じで、中途採用を考えていないか?。

仮に応募者がいたとしたって、前の職場で何か問題を抱えて応募してくるわけで、なかなかノープロブレムのピッタリした人材はいないものよ。

IT業界って、昔はさ、未経験者を大量に採用したの。そして集団で短時間の研修をした後、もうエイヤで現場に突っ込んだ。このタイミングで「経歴詐称」なんて話も出てくるんだけど、現場はもうみんなわかってて「はいはい未経験者ねよろしくねとりあえずこれやってね」って具合でやらせてみて、付いてこれない人には退場願った、という歴史がある。

この時代でもそれをやらなきゃいけないと思う。活躍している経験者を引っ張るのは無理だ。そうではなく、人数を増やしたいなら未経験者を大量に採用しちゃんと教育するところまでが必須だ。そうやって業界にいる技術者の人数を増やしていかなければいけない。

そして、未経験者の待遇はぐんと低くていい。そしてできた人から給与を上げてやればいい。そうやってチャレンジする入口は広くして、そしてできた人を増やして待遇を上げていく。

無いものねだりは辞めて、自分たちで育てることに注力しようよ。ただでさえデジタル人気で、ポテンシャルの高い未経験者が集まりやすいチャンスの時期なんだから、さ。