orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

大舞台を勝ち取った時に考えるべきこと

 

IT業界の大舞台って何ですかね。大きなイベントの講演を任されるとか。全社会議で発表をするとか。大きいプロジェクトのリーダーになるとか。まあいろいろありますが、これまでの業績が認められて抜擢されることってありますよね。普段の仕事の立ち位置とは全く環境が異なります。

そういうときに、どういう心持ちでやればいいの、という問題があります。大チャンスだし、たくさんの人や実力者に見られる機会だし張り切りますよね。しかも一度切りしかありません。そういうときは、うまくやりたいからといつもはやらないような準備を始めたり。内容を大きく見直したり。せっかくの機会だからと力が入ります。これは自然な心の動きだと思います。

しかし、私のこれまでの経験を踏まえると、こういう「大舞台だからこそやる特別な準備」は不要だと思っています。

なぜなら、その大舞台に出ることが決まった時点で、勝ちが99%決まっているからです。もう出られるだけで評価は獲得しているんです。そこで素晴らしいパフォーマンスを行ってくれるから推薦されたわけじゃなく、これまでのパフォーマンスをして欲しいという期待で選ばれているのです。

あとは、いつも通りのことを、その場所でやればいいだけ、なんです。

むしろ、何か変えてしまっては蛇足です。自分の武器や持ち味を出せなくなったり、新しい問題に突き当たってしまい、普段はないミスをしてしまうかもしれません。一度しかないのに。

それって、大きな舞台だからこそリスクですよね。せっかくの評価がもったいない。

案外、大きな舞台にて普段通りやるって大変なことなんですよ。そもそも普段通りって何だっけ、ってことにもなります。新しいことをやるのではなく普段通りを突き詰めることが重要です。

大きな舞台が人を成長させてくれるのは、こういう状況を乗り越えられるからです。どんな大きな環境であっても、普段通りができるということ。そしてそれを多くの人に見せられるメリットというのは甚大です。ああ、あの人はこういうことを、万全に、丁寧に、自然にできるんだな、と。

そうやって考えるとむしろ努力すべきは、普段の、もっと小さな舞台。日々の小さな仕事のほうです。そこでは試行錯誤をしても構いません。多少何が起こってもリカバリーするのは簡単ですから。日々の試行錯誤の結果が評価された際に、大舞台でプラスアルファーを見せようとするのは、きっと見栄です。見栄はリスクです。いいことないですよ。例え聴衆を騙せても、後々良いことはありません。

普段こそ大舞台のつもりで。大舞台こそ普段のつもりで。

これが逆になるから、大舞台で力が出せない人がいるんだと私は思っています。