orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

独学は伸びない 基礎の習得に投資をすべき理由

 

どんな分野でも良いけれど本気で打ち込みたかったら、「独学」は止めた方がいい。少し触れてみて、楽しいかどうか確かめる、くらいの入口だったらよい。しかし、それを仕事にしたり、人生をかけて打ち込んだりしたいと思うのなら、出来るだけ早い時点で、少なくとも教科書か、トレーニングを受ける環境を手に入れるべきだと思う。

まだ教科書がきちんとあって、順番通りに勉強できるのなら独学でもマシなのだが、できれば教師がいたほうがいい。正しいかどうか見てくれて、間違っていたら正してくれるからだ。

独学が一番怖いのが、間違っているのに正しいと思い込んでしまい、間違ったまま深く習得してしまうこと。どこかで伸びなくなるが、その原因が間違った習得にあることが多い。それを修正しようとすると一番の基礎から学びなおさないといけないが、未経験の人よりもかえって直すのが難しい状態になる。

間違った基礎を元に応用分野に取り組むと、全然できなくなる。できないのは基礎が間違っているからなので、努力しても努力しても結果が出ない。ここで根性がある人はもっと大変で、体や心を壊してしまうくらい努力してしまう。その後やっぱりできなくて、「私には才能がない」という結論を出してしまう。または、苦労して身につけたことを、横で正しいトレーニングをした人が楽々と達成しているのを見て、「私には才能がない」となる。

とにかく、基礎を、有識者に叩き込んでもらうこと。

正直言って、大企業に若い時点で入るメリットがこれ。大企業には基礎を教えるためのカリキュラムや人材、そして研修のための期間が豊富なので、働く上で身に着けるべき基礎を入手できる可能性が高い。また研修後の部署でも同じく基礎を学べる環境にある。大企業を経て、転職し大きな仕事をする人は大変多い。

中小企業の場合は結構運要素になると思う。人材が少ないだけに、有識者がいてかつ指導してくれる能力を持つ人がいるかどうか、確率の問題になる。人材不足気味の中小企業では、下手すると雑多な作業ばかりが降りてきて、基礎を身に着ける間もなく現場仕事に追われる場合もある。

IT業界においては他社に常駐する仕事も多く、問題視されることもあるが、この他社の環境が良い場合は別だ。私も二十代は大手企業のオフィスに常駐し、未経験ながら基礎を大手企業の社員から学ぶことができた。今考えると恵まれていたと思う。

基礎さえしっかりしていれば、その後、一人で勉強しても伸びるし、現場の仕事をしながらでもよく見に着く。

基礎がぐらぐらしていてその上で現場の手順をおぼえても、丸暗記にしか過ぎないので、ちょっと例外的なことが起こると対処できなくなる。

大きく、その後の未来が変化してしまうのである。

もともと学問の目的を考えると「人間が学びを達成するために一番効率いい学習方法を提供すること」にある。新参がいない学問は滅びる。だからこそ学問には初期導入法があり充実している。学問を勉強するのに、本当は先生がいたほうがいいし、いなくても少なくともその学問の教科書を手にするべきだ。何も知らない人が勝手に編み出した学習法で、たくさんの人が作り上げた攻略法に追いつけるわけがない。

案外、この理屈に対し抗って、お金をケチって基礎の習得にお金をかけず、そして随分自己流で身に着けてしまった後に伸びなくなってやめちゃって、時間を無駄にする人が多いんだよな・・。そんな感想を文にしてみた。