orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

会社員として何十年も過ごすということ

 

20代だと、休日も勉強しなきゃと思う人も多いですよね。仕事で利用する技術のうち、まだ大部分が未知の部分が多いでしょうから。先輩たちに追いつけ追い越せと思うのなら、どこかで努力する必要があります。会社に行って仕事をしていたら技術が自動的についていく・・なんてことは絶対にありえません。むしろ会社で体験したことを、今後も使える知識にするためには、特に基礎部分の勉強は必要です。

30代になると、勉強も一段落します。20代の頃から学んできたことと仕事が結びついてきて、そこに業務的な責任が徐々に結びついてきます。その上、結婚・子育てなどのライフイベントも起こりやすく、段々と余暇に勉強することも難しくなってきます。ですが、これまでの土台があるので、業務中に仕事を頑張ることがそのまま学習に結びついてきて、余暇の勉強が不要になってきます。特に実業務では基礎よりも、現場で発揮する応用力が必要になってくるからです。また、責任が上がったことからの精神的なストレスも強くなり、心身の健康維持も重要になってきます。余暇は、スポーツをしたり趣味をしたり、気分転換も必要です。

会社員人生はこのように、年齢によって環境が変わっていき、技術に対するポジショニングも変わっていくのです。30代になったら勉強しなくてよくなるのではなく、技術を活かして業務で活躍していかなければいけない。活躍したことを事例にまた成長していかなければいけない。そして、次々起こるライフイベントも成功させなければいけない。荷物が増えていくからこそ、基礎の勉強は20代に集中してやったほうがいいと私は思います。

さて、20代は基礎、30代は応用、と進んだところで40代以降はどうなるのでしょうか。ここまでに十分なスキルと経験を積み重ねたら、40代は確実な結果を求められるようになります。抜群の結果を出すことも重要ですが、失敗しないことのほうがもっと重要です。それぐらい、失敗したら会社が困るような責任も持てるようになる年頃です。

それが、大きい部門の管理職なのか、大型プロジェクトのマネージャーなのか、それとも製品開発の責任者なのか、優良顧客のアカウントマネージャーなのか。どんなポストにしろ、これまでの知識と経験を確実に活かせる役割を求められるのが40代です。

しかしそのような重要なポストを求められる40代ばかりではありません。選ばれてそうなるのですから、手前で留まる方も現れます。

昔は、年功序列・終身雇用で、それでも給料が上がっていく仕組みでしたが、ここ最近ほとんどの会社が、手前であれば手前の待遇、となっていると思います。年齢給のようなものは随分縮小されているはずです。今後はジョブ型雇用によってなおその傾向は強まると思います。

さて、このように、会社員として何十年も過ごすと、2つの軸を感じます。

①技術(基礎、応用)

②経験

この、技術というものは、実は30代前半ぐらいまでで学んだ情報の大半で、定年まで乗り切れるんじゃないかと思っています。それ以降は応用を積み重ねていくこと。そして、これまでの経験が教えてくれる情報の方が大きいのではないか。そして、その経験ですら、大半が40代前半くらいで吸収し終えるのではないかという感覚があります。

もし、大半を吸収してしまって、そしてそれで十分廻せる現場に就いてしまったら、会社員生活が、余裕のあるものになります。

それは恵まれていることなのかというと、一概には言えません。全部知っていることで構成されているから、退屈にもなります。一方で、それで給料がもらえるのであれば、権益とも言えます。ここまで来たら、後は自分がどう生きたいか、という人生観の問題になりますから、人それぞれです。

こういう世界観の元、では40代以降上に行けるかどうかの境目はどこにあるか、です。これを「①技術」だけ意識すると最も危険だと思います。技術力は自分が上なのに、なぜ彼が推挙されたのか・・という場合は、ほとんどが「②経験」です。上司が、アウトプットを見ているのです。重要なポストを任せるに当たって、失敗しないのか。人格、態度、発言、行動、全てを勘案しています。経験からそれを学べているのか。これは会社によって、仕事内容によって、要素は様々ですが、それを判断するのが経営に近い幹部職員です。一方、技術がついてない・・経験だけで仕事しているので、そこが弱点になると逆のケースもあります。両方を満たすバランス感覚が求められるでしょう。

ここに書いたことはあくまでも、私が見て来た会社世界の一般化であり、会社によって個性はあるでしょう。その性格を勘案しながら、ぜひベストの選択をして頂ければと思います。