orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

さようなら、Internet Explorer

 

Internet Explorerが終わったと聞いて。

 

WikipediaのInternet Explorerの章を読みながら思ったんだけど、こりゃ、インターネットの歴史だね。そして全部私は踏んでる。Internet Explorer 1って、Microsoft Plus! for Windows95に入ってたらしいけど、私これ持ってたからね。でもWebブラウザが入ってるなんて知らなかった。

で、意識したのはInternet Explorer 3で、まだベータ版で、雑誌の付録についてきた。当時はインターネットじゃなくてパソコン通信で、なぜかWindows 95についてきたMSNというサービスで、掲示板やチャットサービスを使ってた。

掲示板に、ねえねえInternet Explorer 3って何がすごいの?って私はそのとき無邪気な大学生だが質問してみた。そしたらシステムエンジニアっぽい人が答えてくれて、「エクスプローラー」ってファイル見るやつがあるでしょ?、すごくなってインターネットも見られるようになるんだよ、という間違いを教えてくれた。でも私はそれを真に受けて、エクスプローラーがファイルを見るだけじゃなく、インターネット(?)を見られるようになると思い込んだ。

でもそれはミスリードで、ファイラーはファイラー、WEBブラウザーはWEBブラウザーって言う区切りはそこから二十数年経っても変わりはしない。でも、Google DriveやDropbox、Boxみたいな、ブラウザの中にファイラーがあるという発想はある。

Macだってそうだし、人類の中でWebブラウザーとは何か、まとまってないままここまで来てしまった感、ある。

多分、MicrosoftはWebブラウザーをOSに統合したかった。むしろChrome OSみたくなりたかったんだけど、そこで司法との争いに巻き込まれた。OSの独占的なシェアを利用してWebブラウザの市場を独占しようとしている、と。おかげでやりたかったことが中途半端になり、そして標準化の波は他社に持っていかれ、Googleが代わりにやってしまった感、ある。

中途半端にWindowsに引っ張られたWebブラウザーになってしまったInternet Explorerは、おかげでそれに依存したWebアプリケーションはすべて「時代遅れ」になってしまった。IEでしか動かない、というWebアプリケーションは無数にあったが、このInternet Explorerが終わるこの日に、みんな逃げきれたのだろうか。結局Microsoftは独自ブラウザの道をあきらめ、Chromeとほぼ同じだけど、でも個人情報はほしい、という新しいEdgeを作り、巻き返しを図ろうとしている。

 

インターネットに、Internet Explorerの昔の記事は残っていないかなと思ったので探してみた。1999年の記事だ。

 

forest.watch.impress.co.jp

 マイクロソフト(株)は8日、Webブラウザー「Internet Explorer」5.01をリリースした。現在、Windows 95/98/NT 4.0用のセットアップファイルが、同社サイトからダウンロードできる。

 Internet Explorer 5.01では、インターネットショートカットアイコンを開くときに、新しいウィンドウを開くのではなく、既に起動しているウィンドウ内にページを表示するためのオプションが追加された。また、IE 5日本語版では40bitだった暗号強度が、5.01日本語版では56bitまで強化されている。このほかマイクロソフトでは、6日に修正プログラムが公開されたばかりの“Javascriptリダイレクト”問題を含め、IE 5について報告されたセキュリティ問題が修正されたとしている。

 

何か自分が若くなったような気分がするような記事だ。

昔はタブもなかったよね。Internet Explorer 7からタブに対応したんだけど、その後に登場したChromeのほうが、ブラウザとしては洗練されていたのを思い出した。当時の重いパソコンでもChromeのほうがInternet Explorerに比べサクサク動いた。

また、Internet Explorerを入れるとOSに不具合が出たのも経験していて、何度もOSを入れなおした思い出もある。そのあたりから、OSとWebブラウザは切り離そうというアイデアのほうが勝っていったと思われる。OSごと不安定になったらたまらんから・・。

で、2010年くらいからは、インフラエンジニアの仕事をしていて、いろんな機器はそれまでは専用クライアントをインストールし接続し設定していたんだけど、Webブラウザー経由で設定するケースが増えた。いちいち管理クライアントを入れなければいけないのがウザったかったので、それは良いことだった。が、ブラウザーを選ぶ場合が多く、Internet Explorerじゃないと開けないことも多かった。

それはChromeがシェアを取り出してからも変わらず、2010年代の後半までは影響も強かったんだけど、だんだん「Internet Explorer 11」をEdgeに変えたあたりで、業界も脱IEしなきゃとなり、最新の機器ではもはやIEの文字すら見かけない。

結構現場によっては、Internet Explorerでしか管理できない機器も生き残ってるだろうから、どんだけこれから「ぎゃーIEが開かないー」で困るんだろうか、興味はある。

 

ずいぶんInternet Explorerとはお付き合いした。もう忘れ物はないだろうか。

Internet Explorerのない世界よこんにちは。何も起きませんように。